ー奇談ー學校へ行こう3

ー教室(7/15/夜)ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業がはじまろうとしていた。

悠「……」

神姫「ねぇ。」

悠「あー?」

神姫「身体の調子は?」

悠「少しは良くなったかな。」

神姫「あそっ」

悠「素っ気ないな」

神姫「私にそんなに心配してもらいたいわけ?悠ごときが生意気ね。何様なのかしら。」

悠「なんもいってないのにそこまでいわれますか!?」

神姫「普通の事しかいってないわよ?」

悠「……」

揺光【コンコンコンッ♪】

狐笑(というのか?)が聞こえたと思うと、おれと神姫の間に突然、揺光が現れた。

悠「普通に出てこれんのか…」

揺光【竜の娘は厳しいのう。たまには優しくしてやらんとコヤツとて落ちてしまうぞえ?】

神姫「至極真っ当な扱いしかしてないわよ。」

悠「それに対してはちょっと疑問が…」

神姫「なに?」

悠「お口チャックノリス」
揺光【散々に扱われ、特に意趣返しもせぬとは……やはり、悠はまぞなのかえ?】

悠「誰がマゾだ!バリバリのノーマルだよ!」

神姫「それは無いわ。」

悠「完全否定!?ノーマルだよ!ノーマル!ただレベルがカンスト気味なだけで……」

神姫「うっさい」

悠「しゆ~うん」

神姫「なに?」

悠「シュン……を、おれアレンジでしゆ~うん……」

神姫「ちゃんと説明してもらえる?なんでシュンでしゆうんになるのかを」

悠「え、えと……そのシュンと悠をかけて…しゆ~うんに……やめて!そういう攻め方やめて!辛いし恥ずかしいから!」

神姫「うっさい」

悠「……」

揺光【やはりまぞなんじゃな。あい、わかった。妾もそういう風に虐めてやる。】

悠「やめんかい!お前の虐めは虐殺とかに繋がるんだよ!っか、マゾじゃねぇーし!」

神姫「ねぇ……悠?」

悠「あー?」

神姫「私はうるさいっていってるの……。私は同じことを何度もいうのも嫌いだし。聞くのも嫌い……なんだけど?」

悠「はい。静かにしてます。」

揺光【尻に敷かれとるのぅ。】

神姫「主従関係をハッキリさせてるだけよ」

揺光【鞭ばかり与えてもいかぬじゃろ。妾が慰めてやろう。】

悠「結構だよ。そんな誘いに乗ったら精魂尽き果てそうだし」

揺光【絶倫じゃろ?】

悠「まぁ、回復力はそれなりに……」

千世子「ぜつりんてなんなのだ?」

神姫「覚えなくて良いことよ。悠、あとでコブラツイストね。」

悠「待て待て待て!今のはどう考えても揺光が……って、居ねぇし!?」

神姫「うるさくしたから卍固めも追加ね」

悠「勘弁してください…」
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