ー奇談ー學校へ行こう2

ー教室(7/9/夜)ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業がはじまろうとしていた。

悠「……」

なのは「悠さん、顔色が土色なの…」

悠「めっさ身体中いたい」

要「来るなよ…。」

悠「……」

摩耶「返事がないただの屍のようだ」

悠「勝手に殺すな…痛っっ」

神姫「勝手に死にそうじゃない」

揺光【妾が治してやろうか?】

悠「遠慮する」

揺光【はて、なんでじゃ?】

悠「こんくらい……自力でなおるっーの」

揺光【ほー】
ポンッ

悠「!!?」

揺光【この様で、よく余裕とほざけるもんじゃな】

悠「余裕…とか…いってねぇ…からっ……。」

摩耶「あ!」

花描「どした?」

摩耶「今の悠くんのしゃべり方、禅君に似てるね」

要「どうでもいいね!?」

悠「……」

天空音「ボケにも反応してないですね。」

灼羅「じゃな」

悠「…かが……」

灼羅「なんじゃ?」

悠「誰かが膝枕してくれたら…治るかも」

灼羅「床にでも転がっとれ」

揺光【やれやれ、灼羅は厳しいのう。ほれ、妾がしてやろう】

悠「揺光は……いいや。」

揺光【……】
ガシッ

天空音「気持ちはわかるけど教卓でぶん殴ろうとしたらダメですよ」

千世子「みんな、揃って……って、なにごとなのだ!?」

「「「……」」」

花描「教卓で」

なのは「土色の」

摩耶「屍が」

天空音「膝枕で」

揺光【ぶん殴るのじゃ】

千世子「どういうことなのだ!?」

要「本当にどういうことなんだろうな」

悠「あー……。よし、充電かんりょ…」

神姫「……」
コッ…

悠「うぇあぁ…」

フェイト「悠さん!?」

神姫「見てて鬱陶しいから視界に入らないでくれない?」

なのは「そ、そこまでいいますか?」

フェイト「いくらなんでもそれは酷いんじゃないかな…」

摩耶「大丈夫、大丈夫。悠くんはマゾだから逆に興奮するし」

悠「誰がマゾだ。」

要「摩耶くん、なのは達に変なこと教えるのは……」

揺光【しかし、アレじゃろ。竜の娘が悠に冷たくするのはつんでろというヤツじゃろ。本当は辛いんだったら休んでなさいよ。べ、べつにアンタの心配なんかしてないんだらねっ!っという】

花描「つんでろじゃなくツンデレだな」

神姫「……え?」

要「あ、本気で何いってるの顔だ。」

悠「だから、膝枕してくれたら治るってるだろ!」

摩耶「どうぞ」

悠「……あ、やわらかい」

揺光【ちょっと待て!なんで妾を拒否して摩耶はいいんじゃ!】

悠「摩耶からは邪念は感じん。お前からは感じる」

揺光【それは仕方ないのう】

灼羅「認めたぞコヤツ…」
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