ー奇談ー學校へ行こう2

ー教室(6/30/夜)ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業がはじまろうとしていた。

悠「ちぇき」

花描「うーす」

千世子「よーし、全員揃ったのだ。じゃあ…」

悠「遊ぼうぜ」

千世子「なんでなのだ!?」

悠「蒸し暑いから」

摩耶「まだ梅雨明けしないんだよね」

花描「来週か再来週じゃないかな。」

揺光【zzz…。】

要「揺光さんはなんで爆睡してる?」

灼羅「厭(あ)きてきたんじゃろ。もともとこいつは飽き性じゃからな。」

悠「厭きないような暇潰しがないからじゃないか?」

灼羅「どういういみじゃ?」

悠「要するに…ぴよこでも誰でもいいからオモチャになればケタケタ笑ってるってこと」

要「それはそれで迷惑だな」

悠「というわけでどうだろう。なのはが一発ギャグで笑いをとるのは」

なのは「一発ギャグ!?」

摩耶「寝てるひとに一発ギャグって発想はどうなんだろ」

神姫「悠の頭が悪いのよ」

花描「今にはじまったことじゃないし。」

フェイト「な、なのはそんなことできるの?」

なのは「できないよ!なに期待に満ち溢れた顔してるの!」

要「そういうこというなら悠がまずやってみろよ」

悠「いいんだな?」

要「は?」

悠「コホン……カメラのシャッターおししゃった~!この本屋上に置くじょ!隣の囲いがカッコいい!海岸で必殺を開眼!仏像をぶつぞ!商いは飽きないなぁ。」

摩耶「今日は局地的に寒くなるね」

花描「普段とはけた違いのくだらなさだな。」

悠「眼鏡にめがねぇ。この靴ドイツんだ?オランダ。ガムを噛む。ボールをほうる。車が来るまで通過待ちでつ~かれた。」

要「悪かった。俺が悪かったから…。」

悠「おれのギャグは500式まであるぜ」

千世子「屋上に置くじょ…あははは!」

フェイト「千世子ちゃん…大笑いしてる」

要「ツボったのか!?今のが?」

悠「汗に焦った。カードで買うど」

千世子「あは、あははは!ゆ、悠のあんちん…ダメ!面白すぎなのだ。」

悠「英会話習ってもええかい?ギターがきたー?カナダからだな。旅行は台湾にいきたいわん」

千世子「あはは、あははは!お、おなかいたいのだ…」

要「認めないこんなので笑いをとれるなんて認めないぞ!」

摩耶「というより、揺光さんを起こすためにはじめたんだよね?」

灼羅「騒いでたら起きるじゃろうし。ある意味正解じゃろ」

フェイト「……コショウ少々」

なのは「え?なに?フェイトちゃん?」

フェイト「な、なんでもない」

なのは「今なんて?ねぇねぇ?」

悠「なのはって天然か黒いのかわからんな」

要「半々…かな。」
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