ｰ教室(6/27/夜)ｰ

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業がはじまろうとしていた。

悠「しっかし、ムンムンするなぁ。今日も授業なんかやっとれんぜ」

花描「それでも皆律儀に集まるんだな」

摩耶「花描くんもじゃない」

花描「あはは。そうだった。」

フェイト「千世子は私たちと同い年なんだね。」

千世子「そうなのだ。」

悠「おーい、ぴよこ。今日ももう授業いいよな？」

千世子「あんちんはサボり魔なのだ。」

悠「いや、ほら、暑いし」

千世子「確かに暑いのだ…」

悠「っか、ぴよこは白衣脱いだら良くね？」

千世子「これは先生の証なのだ！」

悠「授業しないなら先生で無くてよくない？」

千世子「……」
ぬぎぬぎ

揺光【悠は女の衣服を脱がすのが得意じゃな】

悠「誤解するな女限定じゃない。」

花描「そこかよ」

灼羅「ドン引きじゃ」

千世子「あーまーじゃけっとぱーじ完了なのだ」

悠「白衣脱いだら……普通だな」

要「可愛いじゃないか。」

悠「おれはスカートよりカットジーンズとかホットパンツが好きなんだよなぁ」

千世子「これ、スカートじゃなくキュロットなのだ。」

揺光【きゅろっととはなんじゃ？人参か？】

摩耶「それキャロット」

悠「簡単にいったら見た目スカートだけど実はズボンなやつだ。」

揺光【脱がしにくそうじゃな】

悠「それはそれで楽しいじゃないか」

花描「さすがだな」

悠「まぁな」

なのは「なんの話なの？」

灼羅「アホウの馬鹿話なのじゃ」

悠「だって男の子だもん。あ、摩耶は男の娘か。」

フェイト「どういう意味？」

要「知らなくていいことかな。」

千世子「あんちん、白衣預かっててなのだ。」

悠「へいへい。預かっててあげるからお友だちと遊んでなさい」

千世子「はーいなのだ。フェイト、なのは遊ぶのだ！」

なのは「なにしようか」

フェイト「私はなんでも…」

要「よし、俺も混ざろうかな」

悠「ご自由に」

要「……そう普通にいわれたらなんか行きにくい」

摩耶「僕らも何かして遊ぶ？」

悠「そうだな……椅子借りゲームでもするか」

花描「椅子取りじゃないのか？」

揺光【どういう遊戯じゃ？】

悠「摩耶、椅子貸して」

摩耶「はい。」

悠「ありがと。ふー。終わり」

神姫「……」
ｶﾞｽｯ！ガシャーン！

悠「ぐあっ！？」

神姫「椅子借りただけじゃない。」

悠「け、蹴り倒す前にいってほしかったな…」

摩耶「そのボケの処理はともき君LVがいるね」

花描「専(もっぱ)らツッコミ不足だしな」

神姫「貫き手で刺すなら挑戦してみるけど」

悠「なんでおれ見てるの？」

揺光【わき腹の辺りにざくっとじゃな】

悠「ツッコミと暴行は違うからな！」