ー奇談ー學校へ行こう2

ー教室(6/26/夜)ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業がはじまろうとしていた。

花描「蒸し暑いな」

揺光【まったくじゃ…。】グテー

悠「蒸し暑いってるのに人に寄っ掛かりなさんな…」

揺光【ふ~】

悠「あー?」

揺光【なんじゃ、反応が薄いのう。】

摩耶「耳までしっかり髪がかかってるから効果はいまひとつなんだよ」

揺光【なるほど……なら、やはりこちらかのぅ~】

ススッ…ガシッ!

神姫「私の側で暑苦しいことしないでくださるかしら…鬱陶しいので」

揺光【おぉ、こわや、こわや。竜の娘は気難しいわいな】

神姫「悠も無抵抗のままいるんじゃないわよ。投げるわよ」

悠「んな無茶な…おれからは指一本触れてないんだぞ。まぁ、悪い気はしないから好きにさせてたけど」

花描「ドむっつりだな。」

悠「フルオープンむつりんだ!」

神姫「うるさい」

千世子「はぁ~~今日は暑くてダメなのだ…。じゅぎょーはお休みするのだ。」

なのは「じゃあ、どうなるの?」

悠「ぴよこで遊ぶか」

千世子「千世子と遊ぶのだ?」

悠「ぴよこ「で」遊ぶんだ」

千世子「?」

悠「とりあえず……お手」

千世子「千世子は犬じゃないのだ!!」

悠「上手に出来たら撫でてやる。」

千世子「ワン!」

悠「ホントにやりよったよ…。」

要「俺も混ぜてくれ。」

悠「じゃあ、ぴよこ、要ちんにターッチ。」

千世子「ターッチなのだ」

要「バッコーイ!」

摩耶「危ない集団みたいだね」

フェイト「やめさせようよ」

なのは「スターライト…」ふしゅ~

灼羅「無理じゃ霧散してしまうぞ。」

神姫「殴ればいいじゃない。その杖みたいなので」

花描「物理攻撃はいけるしな」

悠「ろくでもない話を盛り上げるのいくない。」

摩耶「いくら悠くんがマゾだからってよくないよ」

要「うわ、引くわ」

悠「誰がマゾやねん。」

フェイト「マゾ?」

なのは「排水溝とかの…」

灼羅「それは溝じゃ」

揺光【虐められて悦ぶ趣向を人種のことを現代ではまぞというのだな】

悠「おれがマゾってことで話を進めるのやめてくれませんか?」

神姫「けど、その扱いが?」

悠「ゾクゾクして嫌いじゃない……んなわけあるかー!」

神姫「……」

悠「無視?!っか、投げっぱなしかよ!」

千世子「あんちんはイジメられて喜ぶのだ?」

要「変態なんだよ」

悠「変態でもマゾではない!」

摩耶「さすが悠くん、そこは否定しない。」

花描「じゃあ、千世子ちゃん、ピエロ君にひとこと」

千世子「えーと…あんちんのへんたい!」

悠「……悪くない。」

灼羅「悠は別の教室でおるほうが良いかも知れんのじゃ」

悠「そうなっても、摩耶は連れてくぞ。絶対に」

要「なんで摩耶くん…」
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