ー奇談ー學校へ行こう2

ー教室(6/19/夜)ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業がはじまろうとしていた。

千世子「今日はちゃんとじゅぎょーするのだ!」

悠「はい、ぴよこ先生」

千世子「なんなのだ?」

悠「揺光さんがひとの頭を乳置き場にしてうっとうしいです」

揺光【はぁ~この位置が一番楽じゃ。なまじ力を制限しとるから身体を支えるのもおっくうでのぅ】

灼羅「早く悠の頭からその邪悪な物をどかさぬか。授業が始まらんじゃろ」

揺光【僻みかはみっともないぞ。】

灼羅「僻んでいない!わっちは本当はもっとないすばでぇなのじゃ!」

揺光【ないすばでぇのぉ~。悠、あの子狐にいうてやれ】

悠「灼羅、今のままの君が一番可愛いよ」

灼羅「うっ//うぅうるさあい!!」

悠「怒られた…」

千世子「あんちんは廊下に出ててもいいのだ」

悠「なんで!?」

摩耶「やっぱりツッコミ不足だね」

天空音「摩耶君はツッコミできないですか?」

摩耶「うーん…出来るけど。ボケ側だし。天空音ちゃんは?」

天空音「ここではボケ側をやりたいです」

花描「九頭竜ならできるだろ?」

神姫「やぁよ。私がなんでそんな事しなくちゃならないの。悠をどつくだけしかしないわよ」

悠「いや、それも止めて」

千世子「よし、じゃあ今日はホームルームで席替えをするのだ。」

悠「席替えって……みんないつも好き勝手に座ってるよな。」

千世子「けど、ひとも増えたし、そろそろキチンと席を決めてもいいと思うのだ」

花描「七人だから…前4、後3か?」

悠「おれ窓側の端」

神姫「そこは私よ」

悠「奪われた…。じゃあしゃあないからその隣でいいか」

神姫「しゃあないから、私の隣?」

悠「神姫様の隣に座れて光栄です!」

摩耶「じゃあ、僕悠くんの隣ゲッツ」

花描「じゃ、俺は摩耶のとなりだな」

天空音「私は摩耶くんの後ろで良いです。灼羅ちゃんは悠さんの後ろです」

灼羅「なんでじゃ?」

天空音「後ろからじっくり悠さんを眺めれるですよ?」

灼羅「じゃからそれがなんでじゃ!わっちは別に悠の背中なんかみとうない!」

摩耶「あ、代わろうか?」

灼羅「隣とかの問題でもないのじゃ!!」

悠「そこまで拒否らんでも…」

天空音「ツンデレですよ」

灼羅「しとらん!」

揺光(幼)【では、妾は悠の膝の上でよいぞ】

悠「をぃ…」

揺光(幼)【やぁーん、お尻になにかあたってるのじゃ~】

悠「誤解されるから止めろ!!」

千世子「ダメー!そこは千世子の場所なのだ!」

悠「いや、ぴよこの場所でもないから…おれの膝だから…」

天空音「さ、灼羅ちゃんもアピールチャンスです!」

灼羅「なんのじゃ!!」

神姫「……(帰ろうかしら)」
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