ー奇談ー學校へ行こう2

ー教室(6/17/夜)ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業がはじまろうとしていた。

悠「じゃあ、落ち着いた所で、軽く自己紹介しとこうか」

千世子「大葉千世子なのだ。ここの総責任者で先生なのだ!」

揺光(幼)【白面金毛九尾、日本最強妖怪の揺光じゃ】

天空音「薄氷美麗でCOOLガールの氷風天空音です♪」

灼羅「古は火乃神と陳び謂われた森羅万象の焔を司る精霊。灼羅じゃ」

揺光(幼)【今はかわゆい狐火ちゃんじゃがな】

灼羅「臠獄にて灰塵に帰してやろうか…」

揺光(幼)【おぉ、こわや、こわや♪】

悠「二人とも止めろって。揺光もいつまでその姿でいる」

揺光(幼)【身も心も童心に帰っとるのじゃ。その証拠に手を貸してみい。】

悠「ちゃんと返せよ」

揺光(幼)【小休止(ちょっと)面白いことをいうな。ほれ】
スルッ…ツルツル…ツルツル…

悠「どこに人の手を突っ込んどるんじゃお前は!」

揺光(幼)「ちゃんと下もツルツルじゃったろ?」

悠「自重しろチョーップ」
ガスッ!
ドゴンッ!!

揺光(幼)【ん?】

天空音「あれ?」

神姫「悠……まさか、本当に幼女に手を出す奴とは思わなかった…。」

悠「ま、待て、恐ろしく勘違いを…」

神姫「私の下僕に犯罪者を出すわけにはいかないの。だから、私が修正してあげるわ。」

悠「だから、誤解だって!」

摩耶「あれーなんの騒ぎ?」

千世子「えーと…」

花描「なんだ、ピエロ君がまたなんかしたのか。ていうか、人増えてるな。」

揺光【やれやれ、止めてやらぬと悠が死ぬやもしれんな】

千世子「大きくなったのだ!?」

天空音「妖怪ですから」

千世子「本物なのだ!?」

灼羅「わっちも本物じゃぞ」

摩耶「えーと…灼羅ちゃんと氷風ちゃんだよね?」

天空音「天空音でいいですよ~」

摩耶「じゃあ、天空音ちゃんで。いったいどうしたの?」

灼羅「今日から生徒になったのじゃ。」

花描「そうか。よろしくな」

天空音「よろしくでーす」

千世子「今日はホームルームをするつもりだったけど……あんちんが限界っぽいのだ」

揺光【……っと、まぁ、妾の冗談じゃ。】

神姫「なんだ、けど、子供の前でそういうことするのはどうかと思うわ」

揺光【ほっほっほ。すまぬ、すまぬ。何せ悠をからかうと愉しくて愉しくてのぅ。】

悠「それで…おれに……ひとこと…謝罪とか…ないのか?」

神姫「は?なにいってんの?日頃の行いの悪さが原因でしょ。」

悠「泣きそうだ…」

摩耶「悠くん立てる?口切れてない?」

悠「摩耶だけが優しさだ…」

千世子「わぁ、もふもふなのだ~」

灼羅「まったく、童女は尻尾が好きだから困る」

天空音「そのわりにはニコニコです」
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