ー奇談ー學校へ行こう

ー教室(11/28/夜)ー

千世子「も~昨日はあんちんとまーやが雑談するから授業進まなかったぞ!」

悠「はい、すいませーん」

摩耶「はんせいしてまーす」

千世子か教卓の前に悠と摩耶を立たせて、ぷんぷんと怒った。

悠「じゃあ、ちょこ、今日はちゃんと聞くから座っていいか?」

千世子「あんちんは反省してないなー」

悠「してるしてる。ほら、いいこ、いいこ。」

ナデナデ…ナデナデ…
ナデナデ…ナデナデ…

千世子「はふっ…ふぁっ…も、もう座っていいよ…」

摩耶「悠くんのナデナデは最強コマンドだね」

悠「小動物にはな」

摩耶「老若男女問わないとおもうよ」

千世子「じゃー、はじめます!ヨーロッパではドラゴンはほとんどの場合人間と敵対する悪の存在です。そんな悪のドラゴンたちの中でも有名なのは、間違いなくこの「黙示録の赤い竜」です。このドラゴンは、キリスト教における悪の権化「サタン」が変身した姿だと考えられているからだ。」

摩耶「はーい、じゃあ名前はサタンじゃないの?」

千世子「「黙示録の赤い竜」はドラゴンの正式な名前ではなく、後世につれられた通称なのだ。名前の由来は……あんちん解るか?」

悠「うっす。キリスト教の聖書「新訳聖書」に収録された本のなかでもっとも現実離れした内容が書かれてる「ヨハネの黙示録」からきてる」

千世子「せいかいでぇす。あんちんは真面目にさえしてればいい子だな。」

悠「はは…どうも」

摩耶「ちょこせんせー。悠君はご褒美あげたらもっと真面目になりますよ」

悠「あー?」

千世子「ごほうび?例えば?」

摩耶「ちょこせんせーのチューとか。」

悠「なに言い出しとるんじゃ!」

千世子「ごほうびに千世子があんちんにチューするのか?」

悠「しなくていいから授業続けて」

千世子「うむ、このドラゴンは赤い体色で、七つの頭を持ち、それぞれの頭が冠をかぶっている。そして七つの頭に合計十本の角が生えているという。また多くの絵画では、このドラゴンはコウモリのような翼を生やした姿でかかれている。」

摩耶「そんな絵があるの?」

悠「たしか…七頭の獣に王の権威を授ける赤い竜の絵があったはずだ。」

千世子「この竜の力はもちろん強大だが能力をあらわす具体的な記述はすくない。わずかに、口から大量の水を吐き出して、キリストの母「聖母マリア」とおぼしき女性を流そうとしたり、尻尾の一振りで天に輝く星を三分の一もたたき落としたり、口から悪い霊魂を呼び出したりしたという記述がある程度です。」

摩耶「それって物凄いよね。」

悠「悪魔で竜だからな。ほぼチートだろ。」

摩耶「けど、悠くんは悪魔も竜も知り合いにいるよね。」

悠「……(しかも、最近は神姫っう竜も増えたしなぁ…)」

千世子「じゃあ今日の授業はここまでです。あんちん。」

悠「あー?」

千世子「チューしなくていいのか?」

悠「そういうのは大事な人にしろ。」
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