ー奇談ー學校へ行こう2

ー教室(4/29/夜)ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業がはじまろうとしていた。

悠「リヴァイアサンったらFFの召喚獣だよな」

摩耶「バハームトの前座だよね」

悠「それをいったら大半の召喚獣が前座になる」

千世子「はいはーい、じゅぎょーにはいるのだ。旧約聖書「ヨブ記」ではレヴィヤタンの特徴が以下のように語られてるのだ。」

・甲冑のように固い皮
・恐怖を呼び起こす歯
・風も通さないほどに鱗
・密集した背中
・暁のように赤い目
・火と稲妻と蒸気を放つ鼻と喉
・石のように硬く石臼のようにどっしりとした心臓
・尖った剛毛に覆われた腹

神姫「私の中だと亀が想像されたわ。」

花描「俺は四つ足の獣だ」

千世子「そして、あらゆる武器を受け付けない、と「ヨブ記」に描かれたレヴィヤタンは、けして人間では太刀打ちできない存在なのだ。」

悠「まぁ、デカさ的にまず人力でどうこうできる相手じゃ無いわな」

摩耶「アリもナウマン像を狩るよ。」

悠「いやいや…またそれは規模がちがう。」

千世子「またレヴィヤタンはメスの悪魔であり、伴侶になるオスがいるという説もあるのだ。」

摩耶「悠くん…」

悠「こらこら。だれが悪魔のオスだ」

千世子「それがベヒモス。別名はベヒモトで、彼もまた海に住む巨大な怪物なのだ。」

神姫「地上の獣な気がするわね」

花描「FFではそうだな。死に際メテオが厄介なやつ」

千世子「しかし、このつがいの悪魔には残酷な運命が用意されているのだ。ある説では、創造されたふたりはすぐに離れ離れにされ、レヴィヤタンは海へ、ベヒモスは砂漠へと送られるのだ。また別の説では、創造された日にレヴィヤタンが殺され、ベヒモスは最後の瞬間まで魔法の山に閉じ込められる運命とされたのだ。」

神姫「いくら悪魔や怪物っていっても扱いがひどすぎるわね。」

千世子「彼らが残酷な扱いを受けるのは、このような怪物を世に放ってはならないと、神が悟ったからなのだ。」

悠「酷だなぁ。もっと世に放ってはならないような奴はわんさかしてるのに。柏とか柏とか柏とか柏とか」

摩耶「それは個人的に嫌いなひとだよね。」

千世子「レヴィヤタンはユダヤ教やキリスト教の神話だけで語られているわけではないのだ。その存在は、聖書より遥かに古いカナン地方の「バアルとアナトの伝説」でも確認されているのだ。そこでレヴィヤタンは蛇の怪物「ローサン」と呼ばれ、星を食べて日食を引き起こすが、主神であるバアルによって打ち倒されているのだ。」

花描「星食いとは…規模がでかいな…」
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