ー奇談ー學校へ行こう2
ー教室(4/28/夜)ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業がはじまろうとしていた。
千世子「あんちん。謎は解けたのだ!」
悠「あー?」
千世子「クロスロード伝説の真実を千世子は見抜いたのだ」
花描「お、なんだ?」
千世子「ロバート・ジョンソンを地獄につれていった悪魔は存在しないのだ!」
悠「ほう…。では、ぴよこ…いや、千世子の解答を聞いてやる。」
神姫「なんで迫力出してるの?」
摩耶「悠くん、子供相手にはノリがいいから。」
千世子「クロスロード伝説の正体はある記者の広めた作り話なのだ。この記者は知り合いに奇妙な話をきいのだ。「自分の弟が、十字路でギターを引き続けることで悪魔と契約できる、というゴシップを信じている」というのだ。」
花描「やっぱり悪魔じゃないのか?」
千世子「ところがどっこい。」
神姫「ところがどっこいって…」
千世子「記者はその話を、当時人気急上昇中だったジョンソンのゴシップとして紹介したのだ。つまり「クロスロード伝説」は、ジョンソンとは一切関係なかったのだ。その記事が書かれた二年後、ジョンソンは急死。こうして「クロスロード伝説」は、誤解が解かれることもないまま、名前通りの伝説となったのだ。」
悠「うん。そうだよ。」
千世子「軽いのだ!?」
悠「このくらい調べたらすぐわかるだろ。」
千世子「むぐぐ。なぜか負けた気分なのだ」
摩耶「もともと争っても無かったよね」
千世子「……じゃあ、今日のじゅぎょーにはいるのだ」
【レヴィヤタン】
海に住む巨大な怪物
悠「◯◯たんって着いたらなんかドキってするよな」
花描「牛タンとか?」
悠「まぁ、好きだけどな牛タン」
千世子「レヴィヤタンは水と深い関わりがある悪魔で、海の底に住むとされる巨大な怪物なのだ。」
摩耶「七つな大罪のどれ?」
悠「嫉妬だな」
摩耶「悠くんが唯一もたない罪だね」
悠「誉められてるのかどうかわからんな」
千世子「その名前の意味については様々な説があるのだ。「集まってひだをなすもの」「引き出されるもの」「自らを折り畳んで集めるもの」「とぐろを巻くもの」などと枚挙にいとまがないのだ。」
神姫「レヴィヤタンは英語読みだとリヴァイアサンになるのよね。」
千世子「日本だとそっちの名前のほうが有名なのだ。名前ばかりか姿も一定していないのだ。もっともよく見られるのは、ワニ、クジラ、もしくは蛇に近い姿なのだ。共通しているのは、どれも本来の動物よりとてつもなく巨大であることなのだ。とりあえず、今日はここまでなのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業がはじまろうとしていた。
千世子「あんちん。謎は解けたのだ!」
悠「あー?」
千世子「クロスロード伝説の真実を千世子は見抜いたのだ」
花描「お、なんだ?」
千世子「ロバート・ジョンソンを地獄につれていった悪魔は存在しないのだ!」
悠「ほう…。では、ぴよこ…いや、千世子の解答を聞いてやる。」
神姫「なんで迫力出してるの?」
摩耶「悠くん、子供相手にはノリがいいから。」
千世子「クロスロード伝説の正体はある記者の広めた作り話なのだ。この記者は知り合いに奇妙な話をきいのだ。「自分の弟が、十字路でギターを引き続けることで悪魔と契約できる、というゴシップを信じている」というのだ。」
花描「やっぱり悪魔じゃないのか?」
千世子「ところがどっこい。」
神姫「ところがどっこいって…」
千世子「記者はその話を、当時人気急上昇中だったジョンソンのゴシップとして紹介したのだ。つまり「クロスロード伝説」は、ジョンソンとは一切関係なかったのだ。その記事が書かれた二年後、ジョンソンは急死。こうして「クロスロード伝説」は、誤解が解かれることもないまま、名前通りの伝説となったのだ。」
悠「うん。そうだよ。」
千世子「軽いのだ!?」
悠「このくらい調べたらすぐわかるだろ。」
千世子「むぐぐ。なぜか負けた気分なのだ」
摩耶「もともと争っても無かったよね」
千世子「……じゃあ、今日のじゅぎょーにはいるのだ」
【レヴィヤタン】
海に住む巨大な怪物
悠「◯◯たんって着いたらなんかドキってするよな」
花描「牛タンとか?」
悠「まぁ、好きだけどな牛タン」
千世子「レヴィヤタンは水と深い関わりがある悪魔で、海の底に住むとされる巨大な怪物なのだ。」
摩耶「七つな大罪のどれ?」
悠「嫉妬だな」
摩耶「悠くんが唯一もたない罪だね」
悠「誉められてるのかどうかわからんな」
千世子「その名前の意味については様々な説があるのだ。「集まってひだをなすもの」「引き出されるもの」「自らを折り畳んで集めるもの」「とぐろを巻くもの」などと枚挙にいとまがないのだ。」
神姫「レヴィヤタンは英語読みだとリヴァイアサンになるのよね。」
千世子「日本だとそっちの名前のほうが有名なのだ。名前ばかりか姿も一定していないのだ。もっともよく見られるのは、ワニ、クジラ、もしくは蛇に近い姿なのだ。共通しているのは、どれも本来の動物よりとてつもなく巨大であることなのだ。とりあえず、今日はここまでなのだ。」