ｰ教室ｰ

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「あーいたたっ……手足が伸びた気がする。」

摩耶「それは良かったんじゃない?」

悠「……いや、バランスは大事だから」

蛇神『フシュルルルッ、フシュルルルッ』

神姫「どうでもいいけど確実に邪神に向かってるわよ。」

悠「ミジャグジ様だめだったらおれの案は……もうない。」

千世子「最初で最後の大失敗なのだ。」

神姫「悠のいい考えって時点でお察しでしょ。」

サタン「じゃあ、我の考えた姿にするのだ。こういうのがいいのだ。」
バッ
【良い子の恐竜図鑑】

悠「蛇っていうか、爬虫類っていうか、恐竜か」

蛇神『いや、恐竜はちょっと……。しかも、開いてるページにのってるのプテラノドンじゃないですか。蛇要素皆無…。』

サタン「なにが不満なのだ!ミジャグジ様よりマシだろなのだ!」

摩耶「まぁ、ぶっちゃけあのミジャグジ様もごく一例の像なんだけどね。」

悠「というか、メフィストどこいった?」

亘理『話がまとまったら呼んでくれって出てったよ』

悠「あの髭!」

神姫「摩耶君はなにかない?蛇系のイメージで良さそうなの。」

摩耶「あるっちゃあるけど、どうかなぁ。」

悠「いってみよう!」

摩耶「まず、やっぱりベースな形態はラミアタイプで下半身が蛇で上半身が人間っぽい形態」

悠「ふむふむ」

摩耶「それで蛇だからカラーリングは全体的に紫、で、上半身は女性的なフォルムを保ちつつ、腕も蛇」

神姫「うん……うん?」

摩耶「腕の部分から蛇の身体に変わって手の部分は蛇頭、そして頭部の髪も蛇、沢山の蛇ヘアー。」

千世子「メダューサっぽいのだ」

悠「うん、というかアレだな。魔法とか効かない?」

摩耶「もちろん。トラップも無効だよ。」

悠「破壊されても復活する?」

摩耶「とうぜん神だからね」

悠「ダメージを与えるたびにヴェノムカウンターが乗って3つ溜まれば勝利する?」

摩耶「特殊勝利もついてる」

神姫「ああ、毒蛇神ヴェノミナーガね。」

摩耶「正解!」

蛇神『あの、遊んでますよね?』

悠「でも、ヴェノミナーガはクソ強いぞ?カード化されると弱体化される「神」という呪いをぶち壊してるし」

蛇神『そうでなくてっ!!』

摩耶「でもさ、ぶっちゃけラミアベースでほぼ完成しちゃってるからね。」

神姫「そうよね。あとはもう巨大な蛇か、メデューサぐらいよね。」

蛇神『ええ……そ、そういうもんなんですか?』

悠「あとは何だろう……スキュラみたく下半身が獣でそれに上半身がついてるみたいに、下半身を大蛇で、大蛇の頭部か首の辺りから上半身はやすとか?」

千世子「騎乗(一体化)タイプなのだ。」