ー奇談ー學校へ行こう(2)6
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「あの蛇まだうろうろしてるのかな」
摩耶「蛇だからにょろにょろじゃない?」
累「意外と高く売れたわね。」
パララッ
リリス「ちゃんと山分けにしてよね。」
悠「……お前らその札束なんだ。」
千世子「はーい、じゅぎょーしますなのだ。クーデターで女帝に上り詰めたエカテリーナは、多くの愛人を持ったと言われ、オルロフはその中のひとりなのだ。彼は、エカリーテの初めの愛人だったのだ。」
累「ちょっとしたものを売ったお金。」
摩耶「ちょっとしたものって?」
リリス「なんか光ってる玉。」
悠「それって宝玉なんじゃ……」
累「しらなーい。」
千世子「彼自身は能力の高い軍人だったのだ。そして彼は野心を持ち、エカテリーナとの結婚なども考え計画を画作していましたが、頓挫するのだ。」
摩耶「誰に売ったの?」
累「メフィスト」
神姫「ああ、確かに買いそうね。」
リリス「むこうから譲ってくれって持ち掛けてきたのよ。」
悠「で、売ったと?」
千世子「その後、軍事戦略での失敗により、彼は失脚するのですが、それにとってかわったのが、グレゴリー・ポチョムキン。ポチョムキンは、エカテリーナの愛人の場所を奪うのだ。オルロフはエカテリーナの寵愛を取り戻すために、オークションで現在推定価格30億円と言う高価なダイヤモンドを落札したのだ。これがオルロフのダイヤモンドなのだ。が、そこまでして落札したダイヤモンドを、エカテリーナは王の錫杖に埋め込み、愛は取り戻せなかったのだ。」
累「拾ったものを大金で買うっいてわれたら……売るでしょ」
悠「まぁな」
亘理『そこで認めちゃダメだよね?』
サタン「欲しい物は奪い取ればいいのだ。」
摩耶「魔王っぽい」
千世子「その後、ダイヤを手にしたエカテリーナの周囲では、送ったオルロフが発狂死したり、愛人も次々に死んでいったため、不吉なダイヤと言われていますが、愛が憎しみに変わり、女帝を不幸に追い込んだのかもしれないのだ。」
サタン「魔王なのだ!」
悠「あとで、メフィストに話しとくか…」
摩耶「でも、あの蛇さんが落としたものでもなさそうだったよね。」
悠「自然発生したというか、ここに出てくる予感的なものがあったのかもな」
神姫「なんにしても拾った相手が悪かったわね。」
千世子「いろんな思惑が錯綜したとはいえ、かつては愛を確かめ合った男女の悲しい思いが、このダイヤには込められているのかもしれないのだ。以上、オルロフのじゅぎょーだったのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「あの蛇まだうろうろしてるのかな」
摩耶「蛇だからにょろにょろじゃない?」
累「意外と高く売れたわね。」
パララッ
リリス「ちゃんと山分けにしてよね。」
悠「……お前らその札束なんだ。」
千世子「はーい、じゅぎょーしますなのだ。クーデターで女帝に上り詰めたエカテリーナは、多くの愛人を持ったと言われ、オルロフはその中のひとりなのだ。彼は、エカリーテの初めの愛人だったのだ。」
累「ちょっとしたものを売ったお金。」
摩耶「ちょっとしたものって?」
リリス「なんか光ってる玉。」
悠「それって宝玉なんじゃ……」
累「しらなーい。」
千世子「彼自身は能力の高い軍人だったのだ。そして彼は野心を持ち、エカテリーナとの結婚なども考え計画を画作していましたが、頓挫するのだ。」
摩耶「誰に売ったの?」
累「メフィスト」
神姫「ああ、確かに買いそうね。」
リリス「むこうから譲ってくれって持ち掛けてきたのよ。」
悠「で、売ったと?」
千世子「その後、軍事戦略での失敗により、彼は失脚するのですが、それにとってかわったのが、グレゴリー・ポチョムキン。ポチョムキンは、エカテリーナの愛人の場所を奪うのだ。オルロフはエカテリーナの寵愛を取り戻すために、オークションで現在推定価格30億円と言う高価なダイヤモンドを落札したのだ。これがオルロフのダイヤモンドなのだ。が、そこまでして落札したダイヤモンドを、エカテリーナは王の錫杖に埋め込み、愛は取り戻せなかったのだ。」
累「拾ったものを大金で買うっいてわれたら……売るでしょ」
悠「まぁな」
亘理『そこで認めちゃダメだよね?』
サタン「欲しい物は奪い取ればいいのだ。」
摩耶「魔王っぽい」
千世子「その後、ダイヤを手にしたエカテリーナの周囲では、送ったオルロフが発狂死したり、愛人も次々に死んでいったため、不吉なダイヤと言われていますが、愛が憎しみに変わり、女帝を不幸に追い込んだのかもしれないのだ。」
サタン「魔王なのだ!」
悠「あとで、メフィストに話しとくか…」
摩耶「でも、あの蛇さんが落としたものでもなさそうだったよね。」
悠「自然発生したというか、ここに出てくる予感的なものがあったのかもな」
神姫「なんにしても拾った相手が悪かったわね。」
千世子「いろんな思惑が錯綜したとはいえ、かつては愛を確かめ合った男女の悲しい思いが、このダイヤには込められているのかもしれないのだ。以上、オルロフのじゅぎょーだったのだ。」