ー奇談ー學校へ行こう(2)6
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「ウォーターサーバーって最近どこでも進めてくるな。」
摩耶「あー、ちょっとしたスーパーでも実演販売っていうかやってるね。」
亘理『いいなーいいなー』
グィグィ
悠「いやいや、出られないことは不憫だと思うが……出たとしてそういうのに絡まれたいか?」
亘理『ぜんぜん』
【オルロフ】
千世子「はい、じゅぎょーしますなのだ。オルロフのダイヤモンドといわれる、悲しいダイヤモンドがあるのだ。」
悠「クレイジーダイヤモンドぉ!」
神姫「うるさい」
悠「ごめんね。」
亘理『謝るんだ…』
悠「これでもう一度叫んでもセーフ」
神姫「……」
ガシッ
千世子「このダイヤは、元々はインドのヒンズー教の神様の像の目にあったとされていて、それをフランスの兵が奪ったと言われているのだ。」
悠「神姫さん、よかったら今手に握りこんだものを離してもらえませんでしょうか」
神姫「何でもないわ。ただの鋏だから」
悠「ひぇっ」
雨「ぶっ刺せぶっ刺せ」
悠「おい、蜘蛛っ子!殺虫剤散布したろうか!」
千世子「奪われたダイヤはイギリスを経て、オランダの宝石商の元に渡るのだ。これをオランダの宝石商はオークションにかけ、落札したのがグレコリー・グリゴリエヴィッチオルロフ。落札者の名前から、オルロフのダイヤモンドという名前がついているわけなのだ。オルロフは、ロシアの貴族であり、ロマノフ王朝の女帝であったエカリーテ2世の愛人だったのだ。」
悠「キンチョールとフマキラーのダブルショットだ!」
亘理『殺虫剤って振りまきすぎていいものだっけ?』
神姫「よくないに決まってるでしょ。しかも、別種のものならなおさら」
摩耶「殺虫剤って結局毒だからね。」
サタン「自浄すればいいのだ。」
千世子「エカリーテ2世は、ロシアのピョートル3世の元に嫁いできたドイツ人の貴族の娘だったのだ。エカテリーナ自身は賢く、政治的判断も出来る女性だったのですが、夫のピョートルは、皇帝としての資質が全くなく、また成り行きでロシア皇帝になったといういきさつもあり、ロシア語を介さず、ドイツ語でしか話をしないというロシア側からしたら空気の読めない男で、プロイセンのフリードリヒ2世を尊敬し、プロイセンを救ってしまったりしたため、ロシア側としてははなはだ迷惑きわまりない肯定だったのだ。」
悠「お前は毒とか平気そうだもんな。」
サタン「平気なのだ。」
悠「でも、お前にも効く毒をおれは知ってるし、すでに回ってきてるのも知ってる」
サタン「なんの話なのだ?」
悠「糖分っていう毒が確実に腹を肥えさせてる。」
サタン「サタンパンチ!」
ズドッン!
千世子「その妻であるエカテリーナは、肯定とは全く違い、ロシア語を勉強し、ロシア正教に帰依し、ロシアになじもうと努力していたため、宮廷での信頼を集め、後に起こったクーデターで女帝に上り詰めるのだ。今回はここまでで続きは次回なのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「ウォーターサーバーって最近どこでも進めてくるな。」
摩耶「あー、ちょっとしたスーパーでも実演販売っていうかやってるね。」
亘理『いいなーいいなー』
グィグィ
悠「いやいや、出られないことは不憫だと思うが……出たとしてそういうのに絡まれたいか?」
亘理『ぜんぜん』
【オルロフ】
千世子「はい、じゅぎょーしますなのだ。オルロフのダイヤモンドといわれる、悲しいダイヤモンドがあるのだ。」
悠「クレイジーダイヤモンドぉ!」
神姫「うるさい」
悠「ごめんね。」
亘理『謝るんだ…』
悠「これでもう一度叫んでもセーフ」
神姫「……」
ガシッ
千世子「このダイヤは、元々はインドのヒンズー教の神様の像の目にあったとされていて、それをフランスの兵が奪ったと言われているのだ。」
悠「神姫さん、よかったら今手に握りこんだものを離してもらえませんでしょうか」
神姫「何でもないわ。ただの鋏だから」
悠「ひぇっ」
雨「ぶっ刺せぶっ刺せ」
悠「おい、蜘蛛っ子!殺虫剤散布したろうか!」
千世子「奪われたダイヤはイギリスを経て、オランダの宝石商の元に渡るのだ。これをオランダの宝石商はオークションにかけ、落札したのがグレコリー・グリゴリエヴィッチオルロフ。落札者の名前から、オルロフのダイヤモンドという名前がついているわけなのだ。オルロフは、ロシアの貴族であり、ロマノフ王朝の女帝であったエカリーテ2世の愛人だったのだ。」
悠「キンチョールとフマキラーのダブルショットだ!」
亘理『殺虫剤って振りまきすぎていいものだっけ?』
神姫「よくないに決まってるでしょ。しかも、別種のものならなおさら」
摩耶「殺虫剤って結局毒だからね。」
サタン「自浄すればいいのだ。」
千世子「エカリーテ2世は、ロシアのピョートル3世の元に嫁いできたドイツ人の貴族の娘だったのだ。エカテリーナ自身は賢く、政治的判断も出来る女性だったのですが、夫のピョートルは、皇帝としての資質が全くなく、また成り行きでロシア皇帝になったといういきさつもあり、ロシア語を介さず、ドイツ語でしか話をしないというロシア側からしたら空気の読めない男で、プロイセンのフリードリヒ2世を尊敬し、プロイセンを救ってしまったりしたため、ロシア側としてははなはだ迷惑きわまりない肯定だったのだ。」
悠「お前は毒とか平気そうだもんな。」
サタン「平気なのだ。」
悠「でも、お前にも効く毒をおれは知ってるし、すでに回ってきてるのも知ってる」
サタン「なんの話なのだ?」
悠「糖分っていう毒が確実に腹を肥えさせてる。」
サタン「サタンパンチ!」
ズドッン!
千世子「その妻であるエカテリーナは、肯定とは全く違い、ロシア語を勉強し、ロシア正教に帰依し、ロシアになじもうと努力していたため、宮廷での信頼を集め、後に起こったクーデターで女帝に上り詰めるのだ。今回はここまでで続きは次回なのだ。」