ー奇談ー學校へ行こう(2)6

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「キンッと冷えたコーヒーが飲みたい」

亘理『キンッと冷えたビールじゃないんだ』

悠「それはあとで引っ掛ける。」

累「泥水でよかったら汲んでくるけど」

悠「嫌がらせのためなら泥水を汲む手間はいとまない悪意の鏡みたいなやつだ。」

千世子「じゅぎょーしますなのだ。デビアス社は「センティナリーダイヤモンド」のカットを依頼していたトルコフスキーに、原石を提供しているのだ。デビアス社としては、新しいダイヤのカットなどの研究資材として、ダイヤの原石を渡したのだ。「カットできればまぁいいじゃないか、上手くできなくてもあんまりきれいじゃないし、損をすることもあるまい」という認識だったようなのだ。」

摩耶「善意の塊とかは聞いたことあるけど悪意の鏡みたいなやつって言いまわしは初めて聞くね。」

悠「溢れ出る語彙力」

神姫「は?」

悠「溢れ出る語彙力!!」

摩耶「引かなかった。むしろ畳みかけた。」

千世子「トルコフスキーは3年かけてこの石をカットしたのですが、出来上がってみると茶褐色で美しく輝く、しかも一粒の大きさとしては世界最大の「カナリヤンダイヤモンド」より15.37カラットも大きかったのだ。この事実に驚いたデビアス社は「センテティナリーダイヤモンド」と一緒に世界にお披露目することにし、それで徐々に知られていったのだ。」

神姫「うっとおしいわね……。」

悠「もっと悠くんを大事にしよう。命大事にぐらいに。」

摩耶「過剰回復と防御に徹しろってことだね。」

神姫「命令させろかガンガンいこう以外は不安しかないのよ、A.I的に。」

悠「ボスにザラキマシーンと化すクリフトにザラキぶち込みたい」

千世子「「ザ・ゴールデンジュビリー」という名前で呼ばれるようになったのは、1997年にタイの国王ラーマ9世の治世50周年記念でタイ王室に献上されてからなのだ。」

摩耶「ネタじゃなくて史実なのが笑えるよね。」

悠「まぁ、最近のドラクエはAI優秀だから。」

亘理『最近のゲームで優秀じゃないAIってあるの?』

悠「おれはプレイしてないがswitch新作の遊戯王のゲームは酷いらしい。まぁ、これはペンデュラム召喚が相性悪いってことでアークのキャラは全般的に残念らしい……逆にヒーロー使いのガッチャさんこと十代は鬼回るそうだ。」

摩耶「超融合ダメ絶対」

悠「まぁ、最近はそれを越えたデッキ融合という恐ろしい物もあるが……。」

千世子「しかしながらこのダイヤモンド、献上されたタイでは「大きな金色のトパーズをもらった」とされていて、ダイヤだとは知らされていなかったのだ。政府の信頼低下を危惧して、タイ国内では正しく放送されていないだそうなのだ。以上、カナリヤンダイヤモンドのじゅぎょーだったのだ。」
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