ｰ教室ｰ

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「平成が終わるけど……お前ら的にどうなん?」

サタン「……?」
スキュラ「……?」
べヒモス「……?」

摩耶「聞く相手が悪すぎじゃないかな」

悠「じゃあ、対象を変えて……どう?」

義鷹「……」
美兎「……」
亘理『……』
冥「……」
メフィスト「……」

神姫「さっきとほぼ変わってないわね。」

悠「いちおうお前らは……」

累「で、誰が生贄になるのさ?」

リリス「ああ、そういう儀式なんだ。私知らなかったわ。」

悠「うーん、これは聞いたおれが悪かった。」

千世子「いろいろと勘違いがあるのだ。」

悠「誰かを生贄にするとかこわいのだ。」

神姫「チッ」

悠「……なんで舌打ちされたんだろう」

摩耶「はい、罰として果汁球の原液ひとなめね。」

悠「勘弁してくれ……。あれ、あのあと飯食ってても味とんでたんだからな」

累「甘いのでおかしくなったならハバネロでも齧ればいいんじゃね?」

悠「砂糖+塩=無味じゃねぇからな!!」

亘理『えっ?』

悠「え?」

亘理『……えへ?』

悠「お前は……もう台所にはぶら下がるなよ。」

摩耶「立つじゃなくてぶら下がるなって部分がいいね。」

亘理『よくないよ!』

義鷹「っていうか、少なくとも人間より長寿の俺らに聞くのが間違ってるだろ。メフィストに至ってはほぼ永遠だぞ」

サタン「メフィーっていつから存在してるのだ?」

メフィスト「んー……生の恐竜は見たことありマスね。」

悠「少なくとも白亜紀には存在して他ってことだぞこのおっさん、いや、もはやジジイか」

メフィスト「Hahaha～」
ググッ!ゴリッゴリっ!
悠「イタイイタイ、悪趣味なドクロステッキのゴッゴッした部分をこすりつけないで!」

摩耶「義鷹君は恐竜はみたことある?」

義鷹「ないな。ただ、骨は食ったことあるから化けることはできる。」

悠「そんなことよりチベトスナギツネに化けてくれない?」

義鷹「……」
スッ、ブチッ!
ミヂヂッ、メギョッ、ズズッ
チベットスナギツネ『……』

悠「やだー、目つきが殺し屋ー!かわいいー!」

亘理『こっわ!?目こっわ!?』

摩耶「いや、それよりも右腕で千切ってそれが変化したことについてはスルー?」

神姫「全身だけでなく切り離してもできるのね。」

義鷹「自分でいうのもアレだが俺は正体が不明だからな今だしたチベスナも俺であって俺でないからな。」