ー奇談ー學校へ行こう(2)6

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「犬のおやつ用の骨を勝ってきてみたんだが」

ドクロイーター『ガリガリガリガリ』

摩耶「めっちゃ齧ってるね。」

亘理『文字通りかぶりつきで齧ってる…』

サタン「もっと買ってきていいのだ」

【プラチナ】

千世子「はい、じゅぎょーしますなのだ。日本語では「白金」とも呼ばれる、美しい白銀色の輝きを持つプラチナ。名前の由来はスペイン語で「小さくて愛らしい銀」を意味する「platina」なのだ。金や銀よりも希少な金属で、そのふたつより高い値段で取引されているのだ。宝飾品として人気が高いだけでなく、科学的に非常に安定しており、腐食にも強いことから、実用的な価値も非常に高い金属とされているのだ。」

悠「買って来てくださいお願いしますだろ。」

サタン「……」

悠「まさかのスルー」

摩耶「いや、わりと見えてた結果じゃないかな。」

悠「骨冠の一本がぽっきりいったから買ってきてやったのに」

千世子「プラチナは、古くは古代エジプトの時代から、装身具や装飾品として利用されてきたのだ。現在残っている最古のプラチナ加工品は、エジプトのテーベにある遺跡から出土した小箱で、紀元前7世紀ごろの物とされているのだ。」

サタン「それはそれ、これはこれなのだ。」

悠「これ殴っていいよな?」

亘理『たぶん、普通に殴り返されるよ』

神姫「っていうか、別に骨だったらそこらで拾えるんじゃないの?」

悠「拾えんだろ」

千世子「プラチナは絶対量が少ないこと、金や銀に比べて融点が高いこと、化学物質に反応しないことなどの理由で、加工しずらい金属であったようなのだ。プラチナの加工技術が十分に発達したのは、20世紀に入ってからのことなのだ。その後は、複雑で美しい宝飾品が多数つくられるようになったのだ。ちなみに、プラチナが独立した化学元素であると判明したのは、18世紀のことなのだ。それまでは、銀などの別の金属と混同されていたり、何らかの合金であると考えられていたようなのだ。」

摩耶「骨は拾ってやる的な」

悠「意味が違うぅ」

神姫「ラーメン屋とかのゴミででるでしょ。」

悠「ああ、なるほどな。」

摩耶「あと、魚のあらとかフライドチキン食べたあととか」

千世子「プラチナは、純粋な形でも発見されますが、ロジウム、パラジウム、鉄などといったほかの金属を含んだ状態で見つかることがほとんどなのだ。また、硫化物の状態を取ることもあるのだ。砂金と一緒にとれたり、かんらん石などの鉱床から産出されたりすることもあるのだ。主な産出国は、南アフリカやロシアで出ますが、日本でも北海道や新潟でわずかながら発見されているのだ。」

悠「なるほど、骨って意外と手に入るな」

累「別に墓暴いたらいいじゃん」

悠「さらっと恐ろしいこと言うんじゃない」

摩耶「現代の墓荒らし」

累「財宝ザクザクのピラミッドみたいなのないかなー。」

千世子「プラチナには、高い直観力と洞察力を保つパワーがあるとされているのだ。また、選択を迫られる事態が起きた時に、正しい方を選べるよう導いてくれるのだ。身体的なことでは、内分泌腺の動きを正常にすると言い伝えもあるのだ。かつては、内臓、とくに肝臓や腎臓の病気の治療に使われたりもしたのだ。以上、プラチナのじゅぎょーだったのだ。」
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