ｰ教室ｰ

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「最近はペットブームか何かなのか?」

ロケットタートル『くあー』
のそのそ

吸血毒フラシ『……』
じゅるじゅる

ベヒモス「可愛いモス」

スキュラ「可愛いでしょう?」

神姫「亀はともかく、その毒フラシはちょっと……」

スキュラ「ええっ!?獲物に張り付いて徐々に徐々に弱らせていくんですよ?」

摩耶「捕食者の典型だね。」

悠「だけど今日もジョジョに～♪」

亘理『突然歌いだすよ』

悠「しかし、吸血アメフラシ」

スキュラ「毒フラシ」

悠「……このアメフラシは普通に陸にいてへいきなのか?」

千世子「もうアメフラシで押し切るつもりなのだ。」

スキュラ「いえ、長時間はダメですね。だからもし干からびかけていたら海水をかけてあげたりしてください。まぁ、私が近くにいれば平気ですが」
ずるるっ、ひょい
吸血フラシ『……』
ゴクッゴクッ

悠「……吸われてね?」

スキュラ「吸わ「せて」るんですよ。私の触手は海水も血液もたっぷりですから」

神姫「蚊を飼ってるひとが自分の血を吸わせてエサにしてる感じかしら」

悠「イイハナシカナー?」

亘理『違うんじゃないかな』

悠「そういえばサタンはペット的なのはいないのか?」

サタン「……」
スッ

悠「なんでおれに向けて指さしてる」
ぺちっ

摩耶「悠くんがペットだっていってるんじゃないかな」

悠「わかっていた、わかっていたのにっ!!って、誰がペットやねん!ご飯も何も貰ってねぇぞ!」

亘理『そこぉ?』

サタン「ごはんぐらい自分で食べなさいなのだ!」

悠「いや、自分で食ってるけどさ。おまえ、そういうのはよくないからな。虐待だからなっ!」

サタン「人聞きが悪いのだ!」
ズドンッ!
悠「ぐぇっ!」

摩耶「シンプルなボディブロー」

神姫「まぁ、でもペットを飼うのはたいへんよね。」

ベヒモス「可愛いから大丈夫モス。たまに吹き飛ぶこともあるけど愛嬌モス」

千世子「その至近距離の爆発に耐えられることが流石なのだ。」

摩耶「溶岩の中を泳げる熱耐性と、鉄より硬い装甲があるベヒモスちゃんならではだね。」

悠「あのー……だれか……おれの心配してよぉ。お腹痛いよぉ。」

神姫「穴あいてないなら平気でしょ」

悠「アンタが……悪いんじゃないの……まな」

サタン「違いますなのだ。」