ー奇談ー學校へ行こう2

ー教室(4/15/夜)ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業がはじまろうとしていた。

悠「神か悪魔か鋼鉄のカイザー」

摩耶「今日はマジンカイザー?」

悠「もうネタのストック無いけどな」

花描「そんなんばっかりだな」

悠「行き当たりばったりが…あ、おれの生きざまよう」

摩耶「よ、一番星」

神姫「なにいってるんだか…」

千世子「一番星といえばこれなのだ」

【ルシファー】
地獄世界を光で照らす堕天使

悠「輝く悪の一番星だな」

千世子「ルシファーは、キリスト教の天使が悪に堕落した存在「堕天使」の筆頭なのだ。」

神姫「ルシファー……ルシフェルとは違うの?」

千世子「発音が違うだけで意味に差は無いのだ。名前にはラテン語で「光を帯びたもの」という意味があり、明け方にみえる金星「明けの明星」を象徴する悪魔なのだ。」

摩耶「悪魔なのにロマンチックだね」

花描「むしろ悪魔だからこそじゃないか?」

千世子「ルシファーは暗き世界である地獄の住人でありながら「光の運び手」と呼ばれており、地獄に落ちた堕天使たちをその光で導いているのだ。」

摩耶「いい悪魔?堕天使?じゃないの?」

千世子「ルシファーはキリスト教の悪を象徴する存在であり、数えきれないほどの悪徳がルシファーによってもたらされたのだ。」

花描「悪魔は悪魔なんだな。」

悠「いや、マジンガーのように神にも悪魔にもなれるのかもしれないだろ」

神姫「悠はロボット好きね」

悠「スーパーロボットは男のロマンさね」

千世子「ルシファーはもともと、キリスト教の神ヤハウェによって最初につくられた天使であり、ただひとり神の右側に座ることが許される、もっとも愛された天使だったのだ。」

摩耶「それがなんで堕天使なんかに?」

千世子「ルシファーは、自分も神と同じ地位に立ちたいと考えるようになったのだ。そして配下の天使たちを率いて神に反旗をひるがえしたのだ。」

悠「バカだな。立場なんかにこだわってるうちは本当に同じ位置にはいけないのに」

千世子「この反乱は失敗に終わり、ルシファーは天使の地位を剥奪されて堕天使となり、地獄へと落とされたのだ。神への反逆という究極の傲慢を犯したせいか、中世のキリスト教で提示された「七つの大罪」でルシファーは「傲慢」の罪をつかさどる悪魔とされているのだ。」

花描「悪魔の中だとかなり有名だよな。」

千世子「ルシファーの外見にはさまざまな説が掲示されているのだ。大まかに分けるとふたつの方向性があり、たくましい肉体と美しい容貌をもった男性であるか、毛むくじゃらで巨大な体を持つ怪物のどちらかで描かれるのだ。どちらの場合も、ルシファーは六枚または十二枚の羽をもっているというのだ。続きは次回なのだ。」
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