ｰ教室ｰ

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「インフルとノロが流行ってるらしいぞ」

千世子「そういえば学級閉鎖してるクラスもあるのだ。」

摩耶「はぁ～……怖いね。僕も注意しないと掛かったら死んじゃうよ」

亘理『死?!』

摩耶「うん、苦しみぬいて死ぬよ」

悠「やや冗談で済まないから勘弁してくれ。」

摩耶「大丈夫、大丈夫。ちゃんとうがい手洗いビタミン摂取しまくってるから」

神姫「ビタミン摂取?サプリメント?」

摩耶「ううん、駒狸汁」

神姫「……ああ、そう」

悠「みんなもほしいなら、ぼくがよういするよ」

サタン「なんか喋り方がおかしいのだ。」

悠「おれも朝晩飲んでるんだが……ハハ、ハハハッ。」

スキュラ「目が座ってますが大丈夫ですか?」

悠「僕は元気です。」

摩耶「発剄打っとく?」

神姫「弾針剄も出せるわよ」

悠「それ、物理的に悠くんの身体こわれちゃーう!」

累「壊れろ壊れろ」

リリス「生レバ生レバ」

悠「どっちだ?どっちから、アルゼンチンバックブリーカーをくらいたい?」

千世子「あんちんは少し怒るのが早いのだ。」

悠「いやいや、そんなことないぞ。おれなんてよっぽどじゃないと怒らない方だぞ。」

サタン「怒ってるばっかりのイメージなのだ」

悠「椅子に塩辛ぶちまけられてたら誰だって切れるからな」

摩耶「ピーナッツバターだったら?」

悠「怒るなぁ。」

摩耶「バタークリームは?」

悠「なにそのバター縛り。」

摩耶「いや、なんとなく思いついた」

悠「そもそもおれはバターとかマーガリンとかそんなに好きじゃないんだよな。」

千世子「トーストとかに塗らないのだ?」

悠「塗らないな、ジャムとかなら塗るけど」

摩耶「ケチャップとマヨネーズは?」

悠「チーズとサラミも頼む」

亘理『ピザトーストかな?』

神姫「野菜が足りないわね。」

悠「ピーマンとピーマンとピーマン」

千世子「ピーマンオンリーなのだ」

悠「好きなんだよ。ピーマン」

摩耶「トマトと玉ねぎも欲しいね。」

千世子「コーンとポテトも欲しいのだ」

神姫「なんかピザ食べたくなってくるわね。」

悠「出前頼むか。」

摩耶「僕餅ピザ」

悠「餅は……やめようぜ」

千世子「まだお正月のお餅を引きずってるっぽいのだ。」

悠「引きずってるどころかまだ余ってるからな。スペースがようやくできただけで」