ｰ教室ｰ

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「宝石といば宝玉獣。」

摩耶「魔法トラップゾーンが埋まるとか邪魔じゃないかな」

悠「ほんとにな」

神姫「宝玉獣のエフェクトを全否定ね。」

亘理『エフェクトって?』

悠「効果って意味だよ。」

千世子「はい、じゅぎょーしますなのだ。トパーズとペリドットは、鉱物としては全く違う医師ですが、古代から中世までは、この二つの宝石は混同され、どちらもトパーズと呼ばれていたのだ。したがって、「トパーズ」に関する逸話などには、実はペリドットのことを指している、というものが多いようなのだ。」

悠「そういえばおれも最近宝石掘りしててレジェンダリーの宝石」

サタン「なんなのだそれ?」

摩耶「ゲームのアイテム」

悠「潜って強化して潜って強化してモグッテキョウカシテ……ディアブロの沼に沈んでいくゥゥ」

亘理『目が座ってる』

千世子「その最たるものは、「トパーズ」という名前の由来自体が、この「混用」からきているというお話なのだ。今から2000年ほど前の古代ローマに生まれたプリニウス(ガイウス・プリニウス・セクンドゥス)は、政治家で軍人、そして最も優れた学者でもあるという多彩な人でしたが、彼の業績として有名なものに、先にも紹介した「博物誌」があるのだ。彼はこの本に、地理天文から自然に関すること、動植物、薬学、人間について、あるいは建築や芸術に関すること、中には巨人や鎌物・怪物に関することまで、あらゆる物事を博物学的に収集しているのだ。」

摩耶「底なし沼で泳ぐの好きだからね悠君は」

悠「泳げるんならいいんだけどな。沈んでいってないなら」

亘理『実際沼にはまったらどうすればいいのかな?』

神姫「なるべく動かずに誰かに引き上げてもらう」

悠「沈み切ってオアシスのスタンドで泳ぐ」

千世子「つまり、現在でいうところの、百科事典の先駆けともいえる書物なのだ。この「博物誌」の中には、「鉱物」や「宝石」についても語られているのだ。これによれば、紀元前3世紀ごろ、紅海にある「トパゾス島」から、エジプト王家に、ひとつの宝石が献上されているのだ。」

神姫「やってみなさいよ。」

悠「……」

神姫「スタンド、使ってみなさいよ。」

悠「そろそろ泣きそうなんだが」

神姫「ふーん。」

千世子「「トパゾス」というのは「探す」という言葉に由来していて、それはこの島が霧に包まれていて、船乗りたちが探し出すにの苦労することからつけられたということなのだ。」

悠「どうしよう、相手にもされない」

摩耶「僕もぜひ見てみたい」

悠「あらまぁ、味方がいない」

亘理『私がいるよ!』

悠「っか、お前はオアシスの能力みたいなもんだろ。地面じゃないが校舎内ならどこにでも泳いで移動できる。」

千世子「さて、この島から献上された宝石ですが、時の王は大変喜んで、トバゾス島からきた宝石、「トパーズ」と名付け、大切にされたということなのだ。そして以降、このトバゾス島で産出する宝石が、「トパーズ」と呼ばれることになるのだ。今日はここまでで続きは次回なのだ。」