ー奇談ー學校へ行こう2

ー教室(4/13/夜)ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業がはじまろうとしていた。

悠「十三日の金曜日に悪魔のじゅぎょーをうけるとはなぁ」

摩耶「ジェイソンもビックリだよね。」

花描「けど、ジェイソンって最初のやつジェイソンほぼ出ないよな。」

神姫「そうなの?私見たことないのよね。」

千世子「ジェイソンもいいけど、サタンのじゅぎょーなのだ。サタンはどのような姿の悪魔であるかは明確にされていないのだ。だがどうやら変身能力があるようで、さまざまな姿で聖書に登場しているのだ。」

神姫「たしか旧約聖書に載ってる天地創造物語の「創世記」だったかしら?」

千世子「それなのだ。最初の人間であるアダムとイブを誘惑し、禁断のリンゴを食べさせる蛇として登場するのだ」

悠「……」

摩耶「どうかした?」

悠「いや、人類の裏切り者のミハイルなら変身のひとつやふたつやりそうだなと…」

花描「人類の裏切り者て…」

千世子「また、新約聖書に収録された宗教文書のひとつ「ヨハネの黙示録」において大天使ミカエルと戦ったドラゴンも、サタンその人だといわれてるのだ」

神姫「ドラゴンの授業のときちらほら名前でてたわね」

悠「おれはサタンより永遠に幼き紅き月のが好きだな」

花描「ペドリアか」

悠「レミリアな!」


摩耶「あとはフランとこいしと萃香?」

悠「ロリで固めんでよろしい」

千世子「また、サタンという単語は、キリスト教の敵を表現する言葉でもあるのだ。キリスト教教会を攻撃する者、キリスト教の教義をねじ曲げる異端者は、すべて「サタンの信奉者」として攻撃の対象となったのだ」

悠「便利だな異端者=悪魔=敵の式は」

花描「まぁ…柏の旦那からしたらピエロ君=敵の方程式みたいなもんだろ」

千世子「サタンは、16世紀の悪魔学者「ぺーター・ビンスフェルト」によって、キリスト教の七つの大罪のうち「憤怒」をつかさどる悪魔になっているのだ。」

摩耶「あの七つの大罪って誰がつくったのかな?」

悠「たしか六世紀のローマ教皇グレゴリウス一世だ。」

千世子「人間を罪に導くという七つの感情のことなのだ。サタンがつかさどる「憤怒」以外にも、七つの大罪には嫉妬、怠惰、色欲などの感情があるのだ。それぞれの大罪に、対応する悪魔があてられているのだ。」

悠「憤怒、傲慢、暴食、色欲、怠惰、強欲、嫉妬だな」

摩耶「傲慢と嫉妬以外当てはまってるよ悠くん」

悠「人間誰しもどれかにはあてはまるっーの!」

花描「動く種馬って言われる方がいいのか?」


悠「誰が全身精液だこら!」

神姫「唇から前歯が突き出るまで殴るわよ?」

悠「お口チャクッノリス」

千世子「続きは次回なのだ」
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