ー奇談ー學校へ行こう2

ー教室(4/12/夜)ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業がはじまろうとしていた。

千世子「じゅーだいなお知らせがありますのだ。」

悠「あー?なんだ、お赤飯の日が来たか?」

千世子「お赤飯?」

神姫「……」

ガシッ
悠「ちょ…」

ドゴッッ!!

摩耶「うわはぁ~、足つかんで一回転して、完全に顔打ったね」

花描「テレビ以外でドラゴンスクリュー見たの初めてだ」

神姫「次は残虐直下式スラムかますわよ」

悠「そ、それって…持ち上げて頭から地面に叩きつける投げだよな?いくら床が木材だからって死ぬぞ…」

神姫「死にたくないなら発言には気を付けなさい。あと私のいうこには返事をしなさい」

悠「何様だよ」

神姫「神で姫よ。」

悠「はい、おれの負けです」

千世子「そろそろ話していい?」

摩耶「どうぞ~。」

千世子「こほん、実は昨日で魔法のじゅぎょー科目が終了したのだ」

花描「って、ことはつまり?」

千世子「今日からは新しいじゅぎょーになるのだ。」

悠「新しいってなんの授業だ?」

千世子「決めてないのだ。」

悠「はっきりいったな」

千世子「けど、大丈夫なのだ。悪魔でも天使でも妖怪でもクトゥルーでも格闘技、拷問武器防具なんでもござれなのだ。」

神姫「このメンツなら格闘技?」

悠「授業だけなら格闘技、宝石とかならおれもできるぞ」

摩耶「ドラゴン、魔法と来たからつぎは悪魔か天使じゃない?」

花描「ブラックオアホワイトだな」

悠「なら黒だろ」

千世子「なら、今日からは「悪魔」の科目に入るのだ。まずはこれなのだ」

【サタン】
悪をあらわす便利な呼び名

悠「しかし、すぐに授業にはいれるんだな。」

千世子「サタンは、キリスト教とユダヤ教において、すべての悪の権化とみなされる堕天使なのだ。その名前には「敵」「さまたげる者」という意味があるのだ」

摩耶「タカナシユウにはどんな意味があるかな」

花描「ピエロとかじゃないか?」

千世子「サタンはイスラム教にも登場する悪魔で、イスラムでは「シャイターン」という名前で呼ばれるのだ。サタンはすべての悪魔たちの頂点にたつ支配者であり、神の率いる天使軍団と争っているのだ」

摩耶「悠くんと柏さんが争うみたいなものかな?」

神姫「悠が神や天使なわけないじゃない。」

千世子「その目的は神の計画を妨害することなのだ。そのためならばどのような手段でもとると信じられているのだ。甘言、嘘、脅しで人間に罪を犯させ、その人間を永遠の地獄に追い落とすのはサタンがもっとも得意とする行いなのだ。じゃ、続きは次回なのだ!」
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