ー奇談ー學校へ行こう(2)5
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「ああ、身体がだるい…」
亘理『どったの?』
悠「寒いからな。動きが弱くなってるんだ。」
摩耶「爬虫類かな?」
悠「恐竜でもいいぞ。」
千世子「はい、じゅぎょーしますなのだ。前回の続きからでサファイアは、ルビーと同様にコランダムという鉱物の一種であり、鉱物の硬さの目安となる「モース硬度」では、ダイヤモンドに次ぐ「9」という数値を持っているのだ。つまり、とても硬いというわけなのだ。」
サタン「恐竜?」
神姫「なんで私を見てるのかしら」
悠「恐い竜だからじゃないかな」
神姫「……」
ググッ
悠「ブーツの踵で足の指を潰そうとするのはよくないと思うんだなぁ……。ごめんなさい。ミシミシと音が響いてきているので勘弁してください。」
千世子「この性質を利用して、ルビー同様、サファイアは各種の機械部品等にも使われていますが、このほかに、かつてサファイアが大活躍していた分野があるのだ。それは「レコード針」なのだ。今日のようにCDやMP3プレイヤーが一般的になる以前は、アナログのレコード盤が主流で、どこの家にもレコードプレイヤーがあったものだったのだ。」
摩耶「神姫さんは怖くないでしょ。」
悠「ソウダネ、コワクナイヨー」
神姫「言いたいことがあるならハッキリ言いなさいよ。」
悠「いいの?」
神姫「どうぞ。」
悠「パンティラインが浮き出てるけど、セクシーな下着つけてる?」
千世子「レコードは、レコード盤に刻まれた音の信号を、レコード針(スタイラスチップ)で拾い上げて再生していたのだ。針先は正確にレコード面に接触することが重要で、摩耗したり、汚れたりした状態では、音は当然悪くなってしまい、交換する必要があるという消耗品だったのだ。」
神姫「……」
ガシッ!!
悠「言いたいことがあるなら言っていいっていったのに!首!首にアイアンクローはだめ!」
亘理『ひぇっ』
摩耶「悠君は命を投げ捨てるねぇ」
サタン「性欲の脊髄反射で生きてるのだ。」
千世子「そしてなるべくきれいな音を、なるべく長く聴くために、針は主に硬い鉱物が用いられていたのだ。(それ以前は、鉄製や竹製のものもありました。)最高級品はもちろん、ダイヤモンド製のものでしたが、サファイアやルビーの針は普及品として、音楽を気楽に楽しむために使われていたのだ。今日はここまで続きは次回なのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「ああ、身体がだるい…」
亘理『どったの?』
悠「寒いからな。動きが弱くなってるんだ。」
摩耶「爬虫類かな?」
悠「恐竜でもいいぞ。」
千世子「はい、じゅぎょーしますなのだ。前回の続きからでサファイアは、ルビーと同様にコランダムという鉱物の一種であり、鉱物の硬さの目安となる「モース硬度」では、ダイヤモンドに次ぐ「9」という数値を持っているのだ。つまり、とても硬いというわけなのだ。」
サタン「恐竜?」
神姫「なんで私を見てるのかしら」
悠「恐い竜だからじゃないかな」
神姫「……」
ググッ
悠「ブーツの踵で足の指を潰そうとするのはよくないと思うんだなぁ……。ごめんなさい。ミシミシと音が響いてきているので勘弁してください。」
千世子「この性質を利用して、ルビー同様、サファイアは各種の機械部品等にも使われていますが、このほかに、かつてサファイアが大活躍していた分野があるのだ。それは「レコード針」なのだ。今日のようにCDやMP3プレイヤーが一般的になる以前は、アナログのレコード盤が主流で、どこの家にもレコードプレイヤーがあったものだったのだ。」
摩耶「神姫さんは怖くないでしょ。」
悠「ソウダネ、コワクナイヨー」
神姫「言いたいことがあるならハッキリ言いなさいよ。」
悠「いいの?」
神姫「どうぞ。」
悠「パンティラインが浮き出てるけど、セクシーな下着つけてる?」
千世子「レコードは、レコード盤に刻まれた音の信号を、レコード針(スタイラスチップ)で拾い上げて再生していたのだ。針先は正確にレコード面に接触することが重要で、摩耗したり、汚れたりした状態では、音は当然悪くなってしまい、交換する必要があるという消耗品だったのだ。」
神姫「……」
ガシッ!!
悠「言いたいことがあるなら言っていいっていったのに!首!首にアイアンクローはだめ!」
亘理『ひぇっ』
摩耶「悠君は命を投げ捨てるねぇ」
サタン「性欲の脊髄反射で生きてるのだ。」
千世子「そしてなるべくきれいな音を、なるべく長く聴くために、針は主に硬い鉱物が用いられていたのだ。(それ以前は、鉄製や竹製のものもありました。)最高級品はもちろん、ダイヤモンド製のものでしたが、サファイアやルビーの針は普及品として、音楽を気楽に楽しむために使われていたのだ。今日はここまで続きは次回なのだ。」