ー奇談ー學校へ行こう(2)5

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「おぇっ…」

摩耶「どしたのいきなりえずいて」

悠「今、何か……喉に入った…。」

神姫「羽虫かなんかじゃないの?」

悠「何にしても飲んじゃったよ」

千世子「死にはしないのだ。気分は悪いだろうけどなのだ。」

累「タンパク質ね」

リリス「イモムシとかも食べる?」

悠「別におれは虫食を主に置いちゃいないからな。」

摩耶「ミミズ肉バーガーとか」

亘理『吐きそう』

千世子「都市伝説なのだ。」

悠「ちなみにミミズ肉でハンバーグを作るとコストが抑えられるみたいにいってるが実際にミミズで普通のハンバーグレベルまでの物を作ろうとしたら倍の金を使っても出来上がらない。」

千世子「そもそもミミズでハンバーグつくれるのだ?」

サタン「魔界の大ミミズなら牛よりデカいのだ」

悠「ごめん、ちょっと黙っててくれるかな。まんじゅうやるから」

サタン「ひとつ?」

悠「三つ」

サタン「静かにしてるのだ!」

神姫「現金な子ね…。」

摩耶「元気な子でもあるね。」

悠「味やら臭いやらを考慮しないなら太いミミズ2.30匹と牛脂が一人前分ぐらいは軽いだろうな」

亘理『聞けば聞くほど気持ち悪くなってくるんだけど』

悠「ミミズグミでも食うか?」

亘理『……』
スッ
ゴンッ!
悠「天井板が落ちてきたけどぼかぁ元気です。」

摩耶「リアルポルターガイスト現象」

サタン「ポルターガイストってどういう意味なのだ?」

千世子「「ポルターガイスト(Poltergeist)」とはドイツ語で、poltern(騒々しい音を立てる)とGeist(霊)で「騒がしい霊」という意味の合成語なのだ。」

悠「日本の怪異でいうなら家鳴りだな」

摩耶「つまり、亘理ちゃんは……家鳴り?」

亘理『天井下りだよ!?』

悠「でも、建物の妖怪が家鳴りだとしたら、その建物の一部(天井)から下ってる妖怪も家鳴りと言えなくもない気はする」

亘理『ええっ!?』

神姫「それをいったらこの校舎自体が妖怪みたいなもんなんだから、妖怪校舎ってことにならない?」

悠「貴様、いったい何者だ!」

亘理『私は、私だよ!!』

摩耶「そういえば「家鳴り」っていう妖怪自体は見ないよね。」

悠「探せばいそうだけどな。」
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