ｰ教室ｰ

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「なんかお腹すいたなぁ」

亘理『任せて!』

悠「座ってろ!」

亘理『(´・ω・｀)』

千世子「亘理ちゃんだってワンチャンあるのだ」

悠「亘理のワンチャンはカップ麺つくるときにだけ使えるチャンスだよ」

亘理『お湯を沸かすだけ!?』

摩耶「まぁ、お湯を沸かすってことはあらゆる料理に精通する作業だからね」

神姫「かなり大きな目で見て、ね。」

悠「というわけで、亘理が今できることは管理人ちゃんに何か食べ物をねだってくることだ」

亘理『ただメッセンジャーじゃん!』

悠「うん」

亘理『がぶっ!』

悠「おれの腹が減ってるのであって、おれを食って腹を満たせとは言ってないんだよな。」

摩耶「汚いアンパンマン」

悠「誰が汚いだ!」

サタン「アンパンでできてるのだ?」

神姫「シンナーの方じゃないかしら」

悠「アンパンきめる奴なんていまどきいないだろ。」

摩耶「脱法ハーブにお薬なんでも手に入るもんね。」

千世子「なんでシンナーがあんぱんなのだ?」

悠「袋にいれて吸ってる姿が、アンパンを齧ってるみたいに見えるからだ。」

摩耶「歯が溶けてる人はやってる可能性高いから、そういう人には近づいちゃダメだよ?」

千世子「はーいなのだ。」

神姫「それで悠は何キメてるの?」

悠「鬼状態と翠龍の毒かな」

神姫「確実に寿命は削ってるわね。ふふっ。」

悠「やだ、今ので笑われたの超怖い」

サタン「なぁに寿命が100年や1000年減ったって平気なのだ。」

悠「人間は100年しか生きられないんだよ!」

サタン「なら人間をやめたらいいのだ」

摩耶「悠君はもうやめてるよ!」

悠「おれは人間をやめるぞ、ジョジョーー!」

神姫「波紋を叩きこんだげるわ」

悠「……おれにも優しくして」

神姫「優しく殺せばいいの?」

悠「ほほう、そう来ましたか……。んー、どういったら伝わるかなぁ。」

摩耶「心で伝えてみよう」

悠「よし、ハーーッ!」

神姫「……」

亘理『なにか伝わりました?』

神姫「ぜんぜん」

千世子「なにを伝えようとしたのだ?」

悠「耳たぶ甘噛みしたいって伝えようとした」

神姫「……」
グッ、ミチチチッ!
悠「痛い、痛いです。耳たぶ引きちぎろうとしないでぇ。」