ー奇談ー學校へ行こう(2)5
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「ぺろぺろ、あまーい」
摩耶「悠君がプーになってる」
悠「それだと働いてない奴みたいだから」
亘理『……ああ、熊のね。ハチミツ舐めてるから』
悠「すげぇ美味いよ。花匂いも濃いし。」
千世子「はい、じゅぎょーしますなのだ。前回の続きからで、父親と戦うことになるかもしれないと考えたソフラープは、悩んだ末に、ロスタムの顔を知っている伯父を、軍の一員に加えたのだ。親子で殺し合うことだけは避けられるはずでしたが、運悪くその叔父は、早々と戦死してしまうのだ。」
悠「これ、バケツ一杯もらってても良かったかもしれん」
神姫「バケツ一杯貰ってどうするのよ」
悠「パンケーキを漬けて食べる」
亘理『パンケーキに着けて食べても消費しきれないでしょ』
悠「パンケーキにじゃない、パンケーキを漬けてだ」
千世子「それでも戦いから逃げることはできないソフラーブは、仕方なく捕虜を引きだし、「ロスタムの旗印はあるか?」と尋ねるのだ。しかし、事情を知ってか知らずか、その捕虜は「ロスタムの旗印は無い」と答えてしまったのだ。」
雨「はっ?」
悠「だから一枚のパンケーキがあるとするだろ?それをまるまるたっぷりの蜜に沈め漬けて食べる」
摩耶「甘そうってレベルじゃないね」
悠「でも、そうやって食べると宇宙の始まりが見えるらしいから」
サタン「マジで?!」
千世子「一方のロスタムは、敵国の将軍がとても若い男であると知っていたものの、まさか10歳であるはずの自分の子供が戦場に出るなどとは、思いもしなかったのだ。そしてついに二人は戦場で一騎打ちすることになるのだ。」
亘理『見えないでしょ。逆に見えるとしたら何かよく分からないものだよ!』
悠「妖怪がなにいってんだ。自分の存在の否定になるぞ」
亘理『誰がよく分からないものですか!』
悠「ハチミツ舐めさせてやるから落ちつけ」
つぃ、とろー
亘理『舐めなっ……いや、いただきます!
パクッ、チューーーーっ!』
千世子「両者の腕前は互角で、1日では決着がつかず、2日目に再び対決することになったのだ。若いソフラープの勢いに苦戦したロスタムでしたが、最後の力を振り絞り、「若き敵将」に短刀を一刺しし、決着がついたのだ。」
亘理『チューーーっ』
悠「……あれ、おれもしかして指くわれてる?」
摩耶「吸血的なものじゃないとしたらドレインかもしれないね」
亘理『ぢゅーーぢゅーー!』
神姫「さすがに必死過ぎて気持ち悪いわよ。」
千世子「ところがまさに事切れしようとしたそのとき、その少年がつぶやいたのだ。「自分は……英雄の息子です……」驚いたロスタムは、彼が身に着けていた頑丈な鎧を取り払ったのだ。すると、その下には、自分が愛する妻に託した、3つのルビーで彩られた腕輪が……。深い絶望に打ちのめされたロスタムは、この語姿をくらまし、二度と人々の前に現れなかったというのだ。今日はここまで続きは次回なのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「ぺろぺろ、あまーい」
摩耶「悠君がプーになってる」
悠「それだと働いてない奴みたいだから」
亘理『……ああ、熊のね。ハチミツ舐めてるから』
悠「すげぇ美味いよ。花匂いも濃いし。」
千世子「はい、じゅぎょーしますなのだ。前回の続きからで、父親と戦うことになるかもしれないと考えたソフラープは、悩んだ末に、ロスタムの顔を知っている伯父を、軍の一員に加えたのだ。親子で殺し合うことだけは避けられるはずでしたが、運悪くその叔父は、早々と戦死してしまうのだ。」
悠「これ、バケツ一杯もらってても良かったかもしれん」
神姫「バケツ一杯貰ってどうするのよ」
悠「パンケーキを漬けて食べる」
亘理『パンケーキに着けて食べても消費しきれないでしょ』
悠「パンケーキにじゃない、パンケーキを漬けてだ」
千世子「それでも戦いから逃げることはできないソフラーブは、仕方なく捕虜を引きだし、「ロスタムの旗印はあるか?」と尋ねるのだ。しかし、事情を知ってか知らずか、その捕虜は「ロスタムの旗印は無い」と答えてしまったのだ。」
雨「はっ?」
悠「だから一枚のパンケーキがあるとするだろ?それをまるまるたっぷりの蜜に沈め漬けて食べる」
摩耶「甘そうってレベルじゃないね」
悠「でも、そうやって食べると宇宙の始まりが見えるらしいから」
サタン「マジで?!」
千世子「一方のロスタムは、敵国の将軍がとても若い男であると知っていたものの、まさか10歳であるはずの自分の子供が戦場に出るなどとは、思いもしなかったのだ。そしてついに二人は戦場で一騎打ちすることになるのだ。」
亘理『見えないでしょ。逆に見えるとしたら何かよく分からないものだよ!』
悠「妖怪がなにいってんだ。自分の存在の否定になるぞ」
亘理『誰がよく分からないものですか!』
悠「ハチミツ舐めさせてやるから落ちつけ」
つぃ、とろー
亘理『舐めなっ……いや、いただきます!
パクッ、チューーーーっ!』
千世子「両者の腕前は互角で、1日では決着がつかず、2日目に再び対決することになったのだ。若いソフラープの勢いに苦戦したロスタムでしたが、最後の力を振り絞り、「若き敵将」に短刀を一刺しし、決着がついたのだ。」
亘理『チューーーっ』
悠「……あれ、おれもしかして指くわれてる?」
摩耶「吸血的なものじゃないとしたらドレインかもしれないね」
亘理『ぢゅーーぢゅーー!』
神姫「さすがに必死過ぎて気持ち悪いわよ。」
千世子「ところがまさに事切れしようとしたそのとき、その少年がつぶやいたのだ。「自分は……英雄の息子です……」驚いたロスタムは、彼が身に着けていた頑丈な鎧を取り払ったのだ。すると、その下には、自分が愛する妻に託した、3つのルビーで彩られた腕輪が……。深い絶望に打ちのめされたロスタムは、この語姿をくらまし、二度と人々の前に現れなかったというのだ。今日はここまで続きは次回なのだ。」