ー奇談ー學校へ行こう(2)5

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「なんか面白い話してくれ……サタン。」

サタン「は?」

摩耶「話しの振り方としては最悪だね。」

悠「さっ、どうぞ。」

サタン「……この前、別魔界にいって雑魚に絡まれたから吹き飛ばしたら、その魔界の魔王だったらしくて、別魔界を手に入れたのだ。」

悠「やだ、話の規模がでかすぎる。」

神姫「そういうのって領土……魔界侵略とかで他の魔王とかキレないの?」

サタン「めっちゃくちゃ怒られるのだ。だから、しばらく魔界には顔出さないのだ。」

摩耶「それで済むの?」

悠「っか、お前の魔界を侵略とかされんのか?」

サタン「たぶん平気なのだ。」

千世子「たぶんでいいのだ?」

悠「次は誰に滑らない面白い話してもらおうかなぁ」

摩耶「微妙にハードルあげていってる」

神姫「自分が話しなさいよ」

悠「たまにはストーリーテラーから聞き手になりたいじゃないか」

雨「なにがストーリーテラーだ」

悠「ミーートゥーー!」

雨「ストレスで血管がブチ切れそうだわ」

摩耶「そういえば昔、週刊ストーリーテラー的な番組なかったっけ?」

悠「週刊ストーリーランドな」

神姫「ああ、あったわね。そんな番組」

亘理『どんな番組?』

悠「視聴者が話を投稿して、その話をアニメ化して放送するって番組だ」

亘理『へぇ、そんな番組あったんだ』

摩耶「そこそこ続いてたよね。2年ぐらい」

悠「なんか放送禁止になった話もちょくちょくあったな。」

亘理『そんな怖かったの?』

悠「怖い話とかもちょくちょくあったな。」

摩耶「笑うせえるすマンみたいな話もあったよね。行商だかなんだかのおばあさんの話で」

悠「あったあった。あれはそこそこ多かった記憶がある。」

サタン「放送禁止になったのが気になるのだ」

神姫「なんだったかしら」

悠「放送してめちゃくちゃ苦情が来たのもあったよな」

摩耶「あったっけ?さすがに覚えてないや」

悠「…………あっ、思い出した。危険な贈り物だ。最後、斧で腕切られるやつ」

亘理『どゆこと?!』

悠「説明すると長いんだが……あれだ鬱グロエロゲーにありそうな感じの話。」

亘理『分かりずらっ!』

千世子「とりあえず陰鬱な話っていうのは理解したのだ。」
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