ー奇談ー學校へ行こう(2)5

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「台風の後に地震とかなんかの呪いかな?」

摩耶「天変地異ってやつかなぁ。」

悠「こんなんじゃ破滅論者がウキウキしだしちゃうじゃん。」

神姫「いつの時代にも必ずそういう部類の迷惑者っているのが不思議よね。」

サタン「我なら5秒で地球を破壊できるのだ!!」

悠「やらんでいい。」

【真珠】

千世子「はい、じゅぎょーしますなのだ。真珠(パール)は鉱物ではなく、あこや貝類などの体内に砂利などの異物が入ったときに、それらから自分自身を守るために出来る宝石なのだ。まさしく「真珠は苦しみの中で生み出される」のだ。」

悠「尿道結石みたいに」

神姫「ぶっ飛ばすわよ?」

悠「す、すいません。」

摩耶「苦しみの中で生み出される石ではあるけど、ね」

亘理『とりあえずシンプルに嫌』

千世子「貝は異物の周りを炭酸カルシウムと硬タンパク質の層で幾重にも包むのだ。そうしてできるのが真珠なのだ。真珠袋の中で真珠は何千枚にもわたる層を重ねて成長していくのだ。カルシウムとタンパク質の層で交互に包んでいくため、真珠は特有の虹色のような、乳白色のような絶妙の色合いを出しているのだ。真珠は大きければ大きいほど、傷がなければないほど、価値があるのだ。また、真珠は海で出来るので水に強いそうですが、水濡れや汗、酸などには弱いものなのだ。」

悠「真珠と言えば真珠姫」

摩耶「瑠璃君は?」

悠「いやー、レディパールさんだけでイイっす」

神姫「賛否はあるけどレジェンドオブマナ悪くないわよね。」

悠「小屋ダケとかの確立が低すぎる問題以外はおれは好きだな。」

千世子「真珠の色には、ホワイトやクローム、シルバー、ピンク、イエロー、ゴールデン、ブルーブラックなどがあるのだ。不透明で光沢があり、文字通り真珠光沢を示しているのだ。日本人に人気の真珠はピンクがかかった可愛い色のものなのだ。黒真珠はクロチョウガイという種類の貝から生み出されるのだ。この黒真珠が採れるのは、沖縄やタチヒなどの暖かい海なのだ。また母貝の生息水域と種類によって海水真珠、淡水真珠に分類されるのだ。」

亘理『悠ちゃんたまにやってるよね。』

悠「スルメゲーだからな」

サタン「魔界ダイオウイカのスルメはめちゃくちゃ味が濃いのだ。」

悠「とつぜん何の話?」

サタン「スルメの話なのだ」

千世子「現在では、真珠は比較的に求めやすい宝石なのだ。真珠を作る貝は、軟体部の外側に「外蓑膜」という組織があり、真珠を作りだす機能を備えているのだ。これが真珠袋となり、その内側に真珠を形成していくのだ。養殖真珠では、核を組織片と一緒に入れることで核の周りに真珠袋を作らせ、この内側で真珠を成長させるのだ。今から約100年ほど昔、御木本幸吉と言う人が三重県でこの養殖を始めたことで、一般の人も真珠を手にすることができるようになったのだ。「御木本」という名字で解る通り、あの有名なジェリーメーカー「ミキモト」の創設者なのだ。はーい、今日はここまで続きは次回なのだ。」
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