ー奇談ー學校へ行こう(2)5

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「あんぱんを叩き潰して食べる人」

「「「『……』」」」

悠「なん……だと……」

神姫「なんで膨らんでるパンを潰すのかが分からない」

悠「餡が均一になるようにですけど?なにか!」

千世子「はーい、じゅぎょーしますなのだ。エメラルドは古代からずっとみんなが欲しがった最古の歴史を誇る宝石で、インドのマハラージャとマハラニスの宝物箪笥には、たいへん素晴らしいエメラルドが入っていたといわれてるのだ。」

神姫「イラッとする物言いね。」

悠「ごめんちゃい」

神姫「……」
パァン!
悠「痛いシュッ!」

摩耶「もはや殴られようとしてるようにしか見えない」

千世子「現代では、いくつかの最も有名なエメラルドが博物館と蒐集家に保管、賞賛されているのだ。アメリカ・ニューヨークの博物館では、ゲヒンガー皇帝が所有していた純粋なエメラルドのカップや、632カラットのコロンビアエメラルドの結晶を展示しているのだ。」

亘理『マゾなの?』

悠「ゲーマーとしてはマゾであっても人間としてはマゾじゃない!」

神姫「もう一発いっとく?」

悠「止めてください。悠君のわりともちもち頬っぺたが腫れちゃいます!」

累「いいじゃん。」

リリス「焼き鏝あてよう」

千世子「ボゴタの銀行に所有されるコレクションには、220カラットのものから1796カラットの5個以上の貴重なエメラルドの結晶があるのだ。その他にも、イラニ州の宝物の中にはエメラルドで飾られたものであり、その中には女帝ファラのティアラがあるといわれるのだ。」

悠「どっちの尻からぶたれたい?マリリンモンロー並みの尻にしてやるよ」
ブォンブォン

累「そんなことするならリリスちゃんの胸をボインボインしてあげなよ!」

リリス「胸なんて脂肪の塊なんだよ!全員破裂しちまえぇぇ!」

摩耶「めっちゃ気にしてるんだね。」

悠「おれもぺったん娘はちょくちょく見てきたがリリスは絶壁だもんな。」

リリス「殺す。まずお前の口を縫い付けてから殺す。」

千世子「また世界で最も大きなエメラルドのひとつが「モーグルエメラルド」で、1695年、217.80カラット、高さ約10センチのエメラルドの側面に祈祷が刻まれ、華やかな花装飾が彫られたのだ。この有名なエメラルドは、ロンドンのクリスティーで匿名のバイヤーにより220万米ドルで競売にかけられたのだ。緑色に輝くこの神秘的な宝石は、いつの時代にも人々を虜にする力を放っているのだ。今日はここまで、続きは次回なのだ。」
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