ー奇談ー學校へ行こう(2)5

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「あー……八月も気がつけば後半やないかーい」
ぺしぺしっ
雨「コロシタイ、アアコロシタイ、コロシタイ」

摩耶「五・七・五だね。」

神姫「季語もへったくれもないわね。」

千世子「あるのは純粋な殺意だけなのだ」

悠「漆黒の意思、ようこそ……男の世界へ」

雨「私は女だ!」

悠「公正なる『果し合い』は自分自身を人間的に成長させてくれる!」

千世子「誰なのだ?」

摩耶「リンゴォロードアゲイン。リンゴォさんだね。」

悠「リンゴォさんはカッコ良すぎてたまらないね。しかも歴代ラスボスが使ってた時間操作系のスタンドを操れる……カッコいいね!」

雨「私もお前の生命の時間を止めてやりたい」

悠「ほーん」

亘理『まるで興味なし』

悠「例えテラフォーマーになっても雨には負けない自信がある。」

摩耶「ゴキブリがテラフォーマーしてMO手術で蜘蛛の能力を手に入れるのがアレだけど、雨ちゃんの場合はテラフォーミングしたらどうなるの?」

悠「そりゃ、人型の蜘蛛になるんだろ」

雨「……」

千世子「つまり今のままと同じなのだ?」

悠「いやいや、もっとムキムキまっちょで黒光りして四本は足の形、あとの四本は腕になってるんだよ」

雨「私は化物か!」

神姫「そうでしょ?」

雨「そうだわ……いや、そうじゃなくて!」

摩耶「ムキムキではないにしろ正体をあらわしたら大きい蜘蛛にはなるんだよね?」

雨「そりゃそうよ。」

累「ショットガンでふっ飛ばさないと」

リリス「殺虫剤とライターでファイアー♪」

雨「止めろバカ!」

亘理『ついには重火器が出だした』

悠「まぁ、バイオでも蜘蛛にはショットガンぶち込むしな」

摩耶「テラフォーマーには通じなさそうだけどね。」

悠「風邪村さんは弓矢で射抜いてたけどな。っか、わい将、風邪村一樹さんの男気に目頭を熱くする。」

摩耶「誰だっけ?僕サムライソードちゃん登場ぐらいまでしか分からないんだけど」

悠「元ジャパンランキング1位で現在23位人為鵺(マンティコア)の人。不治の病に侵されて治療のためにMO手術受けるが再生型と適応せずに体調が悪化するたびに手術を繰り返して複合型で常に過剰変異で……」

摩耶「ごめん、まだ読んでないから黙ってて」

悠「それは……すまんかった。」
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