ー奇談ー學校へ行こう(2)5

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「あー……」

亘理『悠ちゃんゾンビみたい』

悠「誰がイケメンゾンビやねん」

神姫「イケメンなんて誰もいってない」

悠「いってくれていいよ。」

千世子「じゅぎょーしますなのだ。エメラルドの名前は、フランス語の「esmefaude」に由来し、ラテン語やギリシャ語の「smaragdos」に遡って「緑色の宝石」を意味するのだ。南米では今でもエメラルドが産出されますが、古代のインカ族やアステカ族は、この石を神聖な石として崇拝したのだ。」

摩耶「はいはい、イケメソ、イケメソ」

悠「んー……パチモン感」

神姫「存在がパチモンだものね。」

悠「どこが!?バリバリ一点物だよ?!」

摩耶「二点でしょ?ゆうちゃん居るし」

千世子「知られる限りもっとも古い鉱山は、紅海の位置しているのだ。これらの宝石鉱山は、紀元前3000年と1500年の間にエジプトのファラオによって利用され、かのクレオパトラが愛したために名付けられた「クレオパトラ鉱山」という名称で有名になったのだ。」

悠「つまりあっちがニセモノでおれがパチモン……あれ?」

亘理『本物は?』

悠「おれに決まってんだろ」

神姫「頭の悪い会話やめなさい」

雨「お前のようなのが何人もいてたまるか」

千世子「エメラルドは最古の歴史を誇る宝石なのだ。古代バビロン時代から人々は緑の光に超自然力を感じて崇拝してしてきたのだ。「キリストの聖杯はエメラルドだった」「マホメットが祝福したエメラルドの箱には魔力がある」など、様々な伝説も伝えられているのだ。エジプトの王女クレオパトラをはじめ、聖書に出てくるソロモン王や皇帝ネロも虜にしたといわれるほど、エメラルドの緑色は時代を超えて多くの人を魅了し続けてきたのだ。」

悠「分身的なのができるようになったら八人がかりで蜘蛛足にリボン巻つけてやるのになぁ」

雨「そういう所がむかつくんだよぉぉっ」

亘理『雨ちゃんの叫び』

摩耶「台風を呼んでるのかな?」

神姫「毎日新しい台風ができるのはやめて欲しいわ」

千世子「緑色の輝きは目の疲れを癒すともされ、バビロンでは、眼病治しの呪術に、古代ローマでは神像の目にはめ込まれるなど、常に目とかかわりを持ってきたのだ。世界で初めて眼鏡を作ったといわれる皇帝ネロは、その眼鏡にエメラルドの薄片を使用しているのだ。ヒンズー教の古代の聖書には、何世紀も前に古代の緑の宝石とそれらの治癒力、「幸運を約束する」、「健康を増進する」といういろいろな効果がかかれているのだ。今日はここまで続きは次回なのだ。」
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