ー奇談ー學校へ行こう(2)5

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「あ、そっか。」

摩耶「なに?こんどはなに良からぬことを思いついたの?」

悠「なんだそのいつもおれが悪いこと考えてるみたいな言い方は」

神姫「違うの?」

悠「考えてるなら、悪いことじゃなくてエロいことの方が多いからな!」

摩耶「ああそっちか。」

神姫「ゲスが。」

千世子「はーい、じゅぎょー始めるのだ。カットされたダイヤモンドの品質は、「4C」と呼ばれる指標で評価されるのだ。これは、カラット(carat)、クラリティ(Clarity)、カラー(color)、カット(cut)の頭文字から取られた名称で、アメリカ宝石学協会が考案したグレード基準なのだ。現在では、世界標準となっているのだ。」

悠「ゲスとまで言われたでござる。」

亘理『殴られなくて良かったじゃん』

悠「殴られそうになったら雨を盾にするつもりだった」

雨「ふざけるなぁーー!」

悠「ん?夜神月かな?」

千世子「カラットはそのままズバリ、宝石の重さを指すのだ。1カラットは0.2グラムで、当然重くなるほど価値はどんどん上がっていくのだ。」

サタン「どうやって盾にするつもりだったのだ?」

悠「ほらここに着物の帯があるじゃろ?これを引っ張れば…」

雨「触るな離せ穢れる!」
ベチッ!
悠「はたかれた」

摩耶「トラップカードはたき落とし」

千世子「クラリティは宝石の透明度を測る基準なのだ。内包物があったり、結晶の歪みがあったりするものほど価値は下がるのだ。評価には11段階あり、最高のものは「FL」、最低のものは「I3」とマークされるのだ。」

悠「あれをやられるとすげぇ腹立つ。でも、自分は多用したい。」

神姫「嫌がらせのために生きてるって感じね。」

悠「そんなことありますん。」

亘理『どっち?』

悠「まぁ、相手によるかなってことで」

千世子「カラーはダイヤモンドの持つ色味を評価するのだ。DからZまでの23段階あり、もっとも無色透明なものはDと評価されるのだ。以降黄色がかっていくほど、E、F、G……と評価が下がっていくわけなのだ。ただし、Zより黄色が濃い物は、ファンシーカラーダイヤモンドとされ、逆に評価が高くなることがあるのだ。」

摩耶「ちなみに開幕の「あっ、そうか」はなんだったの?」

悠「犬の条件ドロップが分からんかったんだ。足縛りか腕縛りとやってたんだが麻痺だったわ」

神姫「解析グラス使いなさいよ」

悠「使ったうえで縛りと思ってたら麻痺だったのでござる。」

摩耶「バザールで?」

悠「ござーる。」

千世子「最後に、宝石に加えられたカットに対する評価なのだ。全体的なプロポーションと仕上げのクオリティが総合的に評価され、エクセレント、ベリーグッド、フェアー、プアーの5段階で評価されるのだ。ただしこの評価は、理想的なラウンド・ブリリアンカットを基準とし、実際の宝石がそこからどれだけはなれているかを減点法で示すものなのだ。したがって、それ以外のカットが施されたダイヤモンドについては、この評価は適応されず、カット名が記されるのみとなるのだ。今日はここまでで続きは次回なのだ。」
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