ー奇談ー學校へ行こう(2)5
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「人魚姫の話ってあるじゃん」
亘理『ええと……人魚がええーと……』
摩耶「人魚、恋する、声と引き換え足ゲット&王子ラブハート、しかし泡となる」
神姫「端的かつ正確に捕えられてるわね」
悠「あれさ、別に陸にあがらんでも王子を海に引きづり込んで魚人にしてもらえばよかったんじゃないかな」
千世子「はーい、じゅぎょー始めますなのだ。近代的な宝石のデザインにおいて、アクアマリンは欠かすことのできない石となっているのだ。伝統的なステップカットでも、近代的なファンシーカットでも、アクアマリンは非常によく映えるのだ。デザイナーが新しいカットを生み出そうとするときにアクアマリンは打ってつけの題材なのだ。」
サタン「つまり海に引きずり込めということなのだ?」
悠「引きずり込んだ!」
摩耶「イルゾォー」
悠「祝第五部アニメ化!」
神姫「とりあえずぶっこむのやめなさいよ」
千世子「また、アクアマリンの色は、どんな肌や目の色ともよくマッチする、という点も重要なのだ。実際に多くの宝飾デザイナーが、アクアマリンを使って、独創的かつ素晴らしい作品を生み出しているのだ。そしてこのことが、宝石としてのアクアマリンの人気を高める結果にもなったのだ。」
悠「でも、その方が確実だろ?」
サタン「確かに自分が失うものは何もないのだ」
摩耶「ホラー向けの人魚の話だね。」
悠「どんなに美しくても一皮むけば化け物ってことだ。」
神姫「その化け物に引っかかるのが愚かな男だと」
千世子「アクアマリンの石言葉は、「沈着、勇気、聡明」など。中世ではアクアマリンを身に着けていると、洞察力と予知能力が高まると考えられていたのだ。また持ち主の精神をリラックスさせ、深い瞑想に導くともいわれているのだ。」
悠「おれは大丈夫だけどな」
亘理『え?』
悠「おれは大丈夫だ。問題ない。」
摩耶「問題しかない?」
悠「おれのテクで逆に人魚を落としてやらぁ!」
千世子「海の持つ生命の根源としてのイメージからか、若さや不老長寿の象徴とされることもあるのだ。幸福・健康をもたらす石という側面もあり、幸せな結婚や子宝を求める人にも人気があるのだ。また、エメラルドと同様に、眼病治療や視力回復効果もあるとされているのだ。中世では、アクアマリンを水に浸し、その水で眼病の人の目を洗うという治療方法があったようなのだ。」
神姫「水底に落とされればいいのに」
摩耶「強いエビに襲われればいいのに」
悠「テールスクリューする海老は勘弁」
摩耶「ハサミカウンターする海老は?」
悠「まだそっちは会話できる」
千世子「「海の精の宝物が海辺に打ち上げられ、宝石になった」「船乗りに恋をした人魚が流した涙が宝石になった」など、アクアマリンに関する言い伝えはいくつかあるのだ。こういった言い伝えから、古代ローマの船乗りたちは、アクアマリンを航海の際のお守りとして身に着けるようになったのだ。宝石に秘められた力が、様々な海難から身を守ってくれると考えたのだ。漁師たちの間では、海難防止だけでなく、大漁をもたらしてくれる石としても知られたのだ。以上、アクアマリンのじゅぎょーだったのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「人魚姫の話ってあるじゃん」
亘理『ええと……人魚がええーと……』
摩耶「人魚、恋する、声と引き換え足ゲット&王子ラブハート、しかし泡となる」
神姫「端的かつ正確に捕えられてるわね」
悠「あれさ、別に陸にあがらんでも王子を海に引きづり込んで魚人にしてもらえばよかったんじゃないかな」
千世子「はーい、じゅぎょー始めますなのだ。近代的な宝石のデザインにおいて、アクアマリンは欠かすことのできない石となっているのだ。伝統的なステップカットでも、近代的なファンシーカットでも、アクアマリンは非常によく映えるのだ。デザイナーが新しいカットを生み出そうとするときにアクアマリンは打ってつけの題材なのだ。」
サタン「つまり海に引きずり込めということなのだ?」
悠「引きずり込んだ!」
摩耶「イルゾォー」
悠「祝第五部アニメ化!」
神姫「とりあえずぶっこむのやめなさいよ」
千世子「また、アクアマリンの色は、どんな肌や目の色ともよくマッチする、という点も重要なのだ。実際に多くの宝飾デザイナーが、アクアマリンを使って、独創的かつ素晴らしい作品を生み出しているのだ。そしてこのことが、宝石としてのアクアマリンの人気を高める結果にもなったのだ。」
悠「でも、その方が確実だろ?」
サタン「確かに自分が失うものは何もないのだ」
摩耶「ホラー向けの人魚の話だね。」
悠「どんなに美しくても一皮むけば化け物ってことだ。」
神姫「その化け物に引っかかるのが愚かな男だと」
千世子「アクアマリンの石言葉は、「沈着、勇気、聡明」など。中世ではアクアマリンを身に着けていると、洞察力と予知能力が高まると考えられていたのだ。また持ち主の精神をリラックスさせ、深い瞑想に導くともいわれているのだ。」
悠「おれは大丈夫だけどな」
亘理『え?』
悠「おれは大丈夫だ。問題ない。」
摩耶「問題しかない?」
悠「おれのテクで逆に人魚を落としてやらぁ!」
千世子「海の持つ生命の根源としてのイメージからか、若さや不老長寿の象徴とされることもあるのだ。幸福・健康をもたらす石という側面もあり、幸せな結婚や子宝を求める人にも人気があるのだ。また、エメラルドと同様に、眼病治療や視力回復効果もあるとされているのだ。中世では、アクアマリンを水に浸し、その水で眼病の人の目を洗うという治療方法があったようなのだ。」
神姫「水底に落とされればいいのに」
摩耶「強いエビに襲われればいいのに」
悠「テールスクリューする海老は勘弁」
摩耶「ハサミカウンターする海老は?」
悠「まだそっちは会話できる」
千世子「「海の精の宝物が海辺に打ち上げられ、宝石になった」「船乗りに恋をした人魚が流した涙が宝石になった」など、アクアマリンに関する言い伝えはいくつかあるのだ。こういった言い伝えから、古代ローマの船乗りたちは、アクアマリンを航海の際のお守りとして身に着けるようになったのだ。宝石に秘められた力が、様々な海難から身を守ってくれると考えたのだ。漁師たちの間では、海難防止だけでなく、大漁をもたらしてくれる石としても知られたのだ。以上、アクアマリンのじゅぎょーだったのだ。」