ー奇談ー學校へ行こう(2)5
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「マツコの知らない世界でエメラルドの世界してたけどエメラルドはかなり綺麗だな」
亘理『えっ、プレゼントしてくれるの?』
悠「お前ってときどき恐ろしいレベルでずうずうしいな」
亘理『いいじゃん!たまのおねだりぐらい!』
悠「おねだりで宝石ってゲームのお使いイベントじゃないんだぞ!」
千世子「はーい、じゅぎょーしますなのだ。アクアマリンは、5000年以上も前からエジプトで使われていたのだ。エジプト大家の墓からは、アクアマリンを使った数珠状のアイテムが出土しているのだ。古代ローマでは月の女神ディアナの石とされていたのだ。また、船乗りや漁師など、海で働く人々は、お守りとしてアクアマリンを見につけていたようなのだ。」
摩耶「ちょっとひとっ走り鉱山いってくるってことで」
悠「採掘がお手軽なのもゲームならでは!」
神姫「化石ぐらいなら河原で拾えるかもしれないわよ」
悠「アンモナイトとか三葉虫とか」
亘理『いらない』
千世子「この青い宝石は、昼間の太陽の光よりも、夜の月あかりやロウソクなどの灯の下で、より美しい輝きを放つのだ。このことから中世ヨーロッパでは、アクアマリンは「宝石の夜の女王」という別名で呼ばれていたのだ。夜会には欠かせない宝石として、貴族たちはこぞってアクアマリンで身を飾ったのだ。」
悠「太古のロマンを一蹴するんじゃねぇ!」
摩耶「興味ない人には興味ないよね。」
悠「まぁ、おれもそんなに好きかって聞かれたらそうでもない。恐竜ならもう少し興味湧くけど」
摩耶「龍なら?」
悠「……ハハッ」
千世子「18世紀、ロシアの女帝エカテリーナ2世は、宝石コレクターとしてよく知られた人物なのだ。一般には、彼女が好きな宝石はダイヤモンドとされていますが、実はそれ以上に、アメジストとアクアマリンを愛していたという説があるのだ。」
神姫「今の笑いは何よ」
悠「いや、別に意味はないでしゅ」
亘理『今噛んだ?』
摩耶「噛んだね」
悠「ビビビッ、ビビってねぇし!」
千世子「アクアマリンは、歴史を通じて人々に親しまれてきましたが、最近まではそれほど高価な宝石ではなかったのだ。ところが第二次世界大戦後に突然人気が出て、その値段は高騰したのだ。それまでは(エメラルド以外の)他のべリルと同じ程度だったのですが、ピーク時にはサファイア並みの値段になったのだ。その後はだいぶ値段は落ち着き、ピーク時の半分くらいになっているのだ。今回はここまでで続きは次回なのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「マツコの知らない世界でエメラルドの世界してたけどエメラルドはかなり綺麗だな」
亘理『えっ、プレゼントしてくれるの?』
悠「お前ってときどき恐ろしいレベルでずうずうしいな」
亘理『いいじゃん!たまのおねだりぐらい!』
悠「おねだりで宝石ってゲームのお使いイベントじゃないんだぞ!」
千世子「はーい、じゅぎょーしますなのだ。アクアマリンは、5000年以上も前からエジプトで使われていたのだ。エジプト大家の墓からは、アクアマリンを使った数珠状のアイテムが出土しているのだ。古代ローマでは月の女神ディアナの石とされていたのだ。また、船乗りや漁師など、海で働く人々は、お守りとしてアクアマリンを見につけていたようなのだ。」
摩耶「ちょっとひとっ走り鉱山いってくるってことで」
悠「採掘がお手軽なのもゲームならでは!」
神姫「化石ぐらいなら河原で拾えるかもしれないわよ」
悠「アンモナイトとか三葉虫とか」
亘理『いらない』
千世子「この青い宝石は、昼間の太陽の光よりも、夜の月あかりやロウソクなどの灯の下で、より美しい輝きを放つのだ。このことから中世ヨーロッパでは、アクアマリンは「宝石の夜の女王」という別名で呼ばれていたのだ。夜会には欠かせない宝石として、貴族たちはこぞってアクアマリンで身を飾ったのだ。」
悠「太古のロマンを一蹴するんじゃねぇ!」
摩耶「興味ない人には興味ないよね。」
悠「まぁ、おれもそんなに好きかって聞かれたらそうでもない。恐竜ならもう少し興味湧くけど」
摩耶「龍なら?」
悠「……ハハッ」
千世子「18世紀、ロシアの女帝エカテリーナ2世は、宝石コレクターとしてよく知られた人物なのだ。一般には、彼女が好きな宝石はダイヤモンドとされていますが、実はそれ以上に、アメジストとアクアマリンを愛していたという説があるのだ。」
神姫「今の笑いは何よ」
悠「いや、別に意味はないでしゅ」
亘理『今噛んだ?』
摩耶「噛んだね」
悠「ビビビッ、ビビってねぇし!」
千世子「アクアマリンは、歴史を通じて人々に親しまれてきましたが、最近まではそれほど高価な宝石ではなかったのだ。ところが第二次世界大戦後に突然人気が出て、その値段は高騰したのだ。それまでは(エメラルド以外の)他のべリルと同じ程度だったのですが、ピーク時にはサファイア並みの値段になったのだ。その後はだいぶ値段は落ち着き、ピーク時の半分くらいになっているのだ。今回はここまでで続きは次回なのだ。」