ー奇談ー學校へ行こう(2)5

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「モナリザ一行は帰ったか」

亘理『どっかで二次会するっていってたよ。』

摩耶「そういえば、悠くんが入るときにいってたのって何?」

悠「ん?あー……いや、ちょっと家で採れたニンジンが卑猥な形してたから写メったもの」

神姫「……」

悠「やだ、養豚所の豚を見る目!」

【アクアマリン】

千世子「はい、じゅぎょーしますなのだ。和名は「藍玉」アクアマリンという名前は、ラテン語の「aqua(水)」と「marine(海)」を組み合わせたものなのだ。アクアマリンは3月の誕生石ですが、現在の誕生石が制定される以前は、一般的に10月の石とされてきたのだ。現在でも、例えばフランスでは、アクアマリンは10月の誕生石のままなのだ。」

摩耶「なれてるでしょ?」

悠「慣れるか無いかでいわれたら……慣れてる」

亘理『ダメじゃん!』

悠「うるへー!おれには敵が多いんだ!」

サタン「蹴散らせばいいのだ」

千世子「アクアマリンは非常に薄い空色から深く濃い青、あるいは青緑などの色合いを持ちますが、いずれも海を思い起こさせるような色彩が特徴なのだ。また、角度によっては無色透明に見えるという、いわゆる二色性を持っているのだ。一般的にはスカイブルー、または濃い青色のものがもっとも価値が高いとされているのだ。緑がかったアクアマリンの結晶もたいへん美しいものですが、そのままでは市場での価格が低いため、最近では熱処理をして変色させることが多いようなのだ。この過程はエンハンスメントと呼ばれているのだ。400℃の過熱を行ったアクアマリンは済んだ青色になり、以後は変色することはなくなるのだ。」

摩耶「敵が多いのは自分に責任があるんだけどね。」

悠「そんなことないはず。たぶん、恐らく、きっと……」

亘理『スゴイしりすぼみ』

悠「うるせぇ、尻だせ!すぼませてやるっ!」

サタン「意味不明なのだ」

千世子「アクアマリンはべリルの一種で、つまりエメラルドと同じ仲間となるのだ。べリルの混合アクアマリンの青は、成分中に鉄が含まれるために発色したものなのだ。ごく微量の鉄でも十分に青くなるため、単一結晶内での色は均一でムラがないのだ。エメラルドは比較的不純物を多く含む宝石ですが、アクアマリンはかなり大きめの結晶でも、あまり不純物を含んでおらず、高い透明度を持っているのだ。」

悠「だからこう尻をぎゅっと掴んでぐーーっとさせるんだ」

神姫「……」
ガシッ!メキキッ!
悠「あたま、あたまぎゃー!」

摩耶「頭すぼみ」

亘理『アイアンクロー…』

千世子「アクアマリンは、六方晶系の長柱状結晶体、短柱結晶体で発見されるのだ。アクアマリンはほかの宝石に比べ、大きい結晶が多くみられるのだ。これまでに発見された最大の結晶は、太さ42センチメートル、長さ48センチメートル、重さ110㎏という実に巨大なもので、1910年にブラジルのミナス・ジェライスで掘り出されたのだ。大きいだけではなく、端から端まで完全に見通せるほど透明だったようなのだ。この結晶の価値を現在のレートに換算するとおよそ2500万ドルにもなるのだ。この結晶はいくつにも分割されてしまいましたが、そのうち一つは実に911カラットの大きさもあり、現在でもスミソニアン博物館で見られるのだ。また巨大なアクアマリンとしては、「Dompedro」と呼ばれる石も有名なのだ。これは26㎏の結晶から、1992年にカットされたもので、カット済みのアクアマリンとしては世界最大の宝石なのだ。今日はここまでなのだ。」
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