ー奇談ー學校へ行こう(2)5

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「パッションフルーツの苗っていがいと安いんだな。」

摩耶「エディバディパッション」

悠「すっかり見なくなったな」

神姫「準備はできたのね。」

悠「できたっていうか、もう植え終わった」

神姫「ナイスよ」

亘理『神姫さんが褒めてる』

神姫「私だってひとを褒めることぐらいあるわよ」

千世子「あんちんの家の庭がどうなってるのか怖いのだ」

悠「怖くないただの家庭菜園」

摩耶「あれを家庭菜園というんならベランダで小さなプランターでハーブ育てて私の菜園☆とかいってるOLはどうなるんだろうね。」

悠「可愛いor美人なら許される。そうでないならギルティ(有罪)」

千世子「判断基準がおかしいのだ。」

悠「おかしけりゃ笑え」

千世子「じゃあ、つまんないのだ。」

悠「誰がつまらないだっ!おれは誰がどう見ても面白い男だ!」

亘理『ぽ、ポジティブー…』

摩耶「ポジってるね」

悠「それはなんか違う意味に聞こえるからやめて」

神姫「っていうか、畑だったらここのグラウンド耕せばいいんじゃない?無駄に広いし」

悠「ここで何かつくったら恋大根の一だと思う」

亘理『いち?』

悠「一(にのまえ)だ。」

摩耶「文字じゃないと分からないボケだね。」

悠「波の行く先へー」

サタン「頭どうかなったのだ?」

神姫「それは前からよ」

悠「失敬な!」

メフィスト「ハーイ!」

悠「今日はもう時間がないから却下だ」

メフィスト「What!?」

悠「出てくるの遅いわ。もうだいぶ時間食っちゃってるんだよ。」

メフィスト「そんなぁ……だったら誰に自慢シたらいいんDEATHかっ!」

摩耶「とりあえず自慢したいんだね」

メフィスト「当然デース」

悠「ヒマな奴にしろよ。義鷹とか」

メフィスト「義鷹さんは反応が悪くて話を聞いてくれないから嫌デース」

悠「それ、義鷹がそうならおれらも大概そうだからな。」

千世子「その割にはポットとか気にいってるのだ」

摩耶「ガンガン使ってるよね。」

悠「だってもらったなら使わないと損だし」

メフィスト「あげていマらんよ!?」

悠「えっ?そうなの」

メフィスト「当たりまえデース!大切なコレクションなんデスから!」
1/100ページ
スキ