ｰ教室ｰ

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「んぐっ!?にげっ……」

亘理『悠ちゃん、何飲んでるの』

悠「これ、センブリ茶だわ。にっがい…」

摩耶「あのポット……よく使うね。」

神姫「カラフルのポット、だったわね。」

悠「案外便利だぞ。」

千世子「あんちんが持ったままだったのだ?」

悠「メフィのおっさんに返そうとしたらしばらく使っていいっていわれたから」

亘理『最初はメフィ先生のものなんか危ないっていってたのに』

悠「これはまだ危なくないし」

神姫「だけどそれ、液体なら溶岩とか毒液とかも出る可能性あるんでしょ?」

摩耶「揮発性の毒だと大惨事になるよね。」

悠「でも、まだ出たことないし。それに……アイツらに渡すのは危ないしな。」

累「……」

リリス「……」

悠「お前らやぞ!」

累「硫酸とか出ろ!」

リリス「王水でろ!」

悠「うるせぇいっ!」

亘理『ちなみにどんなのが今まででたの?』

悠「ケチャップとマヨネーズとソースは出たな。あと、泥水も」

摩耶「飲みものではないけど害はないラインだね。」

メフィスト「ハーイ!エブリバリー!」

悠「出たな…。」

メフィスト「ンーフフッ。小鳥遊さーん、どうやら私のコレクションがお気に召シたようDEATHね!」

悠「害はないからな」

メフィスト「デはデは、もっと私のコレクションをお披露目シマース!」

神姫「危なくないものにしてくださいね。」

メフィスト「……ンーフフ、こういうものはいかがDEATH?」
ガチャン!

悠「今地味に間があったぞ」

千世子「電話の受話器……なのだ?」

メフィスト「皆さんの中で最近なにか無くシたものがある方はいマせんか?」

「「「……」」」

累「金塊」

メフィスト「嘘はダメDEATH」

神姫「そういえば私、ボールペンを無くしたわね。だいぶ前だけど」

メフィスト「デシたら、どうぞ、この電話にボールペンのことをトークシてみてくださーい。」

神姫「……ボールペンをなくしたわ」

『ウケタマワリ』

コトン!

悠「お?ボールペン?」

神姫「あ、それよ。私がなくしたの。」

メフィスト「ンーフフ。どうデスか?これはドロップコールというアイテムデ無くなったものを伝えると落とシてくれるのデース!」

悠「へぇ、すごいじゃん。次、おれにやらせてくれ。昨日からiPodが見当たらないんだ」

『……』

メフィスト「ああ、ダメデース。無くしてから30日以上たったものデ無いと答えてくれマせーん。」