ー奇談ー學校へ行こう2
ー教室(4/3/夜)ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業がはじまろうとしていた。
悠「神姫ってさ、アクセとかつけないのか?」
神姫「突然なに?」
摩耶「悠くんの話はいつも藪から棒だからね」
悠「いいえ、壁から釘です」
花描「いうと思った」
千世子「じゃあ、今日はこのじゅぎょーなのだ」
【リング】
魔法の指輪はアラビア製?
悠「指輪といえば……エンゲージリング」
神姫「なんでかしら、とても気持ち悪いのは…?」
悠「酷くね?」
千世子「魔法のリングには有名なアイテムがいくつも存在するので、代表的なものを二つだけ紹介するのだ。」
悠「くじけぬこころだな。」
花描「指輪でもねぇな」
千世子「史実または創作を問わず、おそらく最も有名な魔法のリングがトールキンの「指輪物語」に登場する「ひとつの指輪」であるのだ。物語の中で「死人占い師」と称される神、サウロンがつくった指輪で、その強力な魔力によって、持ち主は世界を支配する力が得られるのだ。」
摩耶「ロードオブリングだね」
千世子「「指輪物語」は、そのごの魔法とファンタジーの考え方に多大な影響を与えたものなのだが、比較的に新しい創作なのだ。一方、現実の世界に存在した指輪の中でもっとも有名なものは「ソロモンの指輪」なのだ。」
悠「ソロモンよ。私は帰ってきたのだ」
摩耶「ガトーさん。核搭載して帰還だね。」
千世子「旧約聖書に登場する古代イスラエルの王「ソロモン」は、動物や植物と自由に会話できる指輪を持っていたのだ。また、この指輪は魔物を封じる力も持ち合わせていて、アラビアンナイトではソロモンの指輪によって封印された精霊の話がいくつか登場するのだ。ソロモンの指輪は、「精霊を封じる指輪」と「封じた精霊を入れるための容器(ランプ)」を一対にして利用するものなのだ。」
花描「アラジンのアレか。」
摩耶「ジーニーだったよね。ランプの魔神」
悠「シックスでなかなか仲間にならないアイツな。」
神姫「それはまた別でしょ。」
千世子「指輪物語の「ひとつの指輪」とソロモンの指輪だけを簡単に紹介したが、これ以外にもたくさんの「魔法の指輪」が存在するのだ。指輪は世界中どの文化圏でも必ず存在するアクセサリーであり、もっとも身近なアイテムのひとつなのだ。だからこそ指輪に関係する伝説や神話が多く発生する余地があるのだ。」
悠「ゲームでも装備品にはほぼ指輪はあるしな」
摩耶「けど、なんで指輪なのかな?」
千世子「指輪は必ず円形をしていたから、魔法と結び付きやすかったとも考えられるのだ。端が存在せず、数学的な完全な対称性を持つ「円」は、しばしば魔法的な力を持つデザインと考えられてきたのだ。つまり、指輪には「携帯用のマジックサークル」といった意味があるのだ。以上、リングのじゅぎょーだったのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業がはじまろうとしていた。
悠「神姫ってさ、アクセとかつけないのか?」
神姫「突然なに?」
摩耶「悠くんの話はいつも藪から棒だからね」
悠「いいえ、壁から釘です」
花描「いうと思った」
千世子「じゃあ、今日はこのじゅぎょーなのだ」
【リング】
魔法の指輪はアラビア製?
悠「指輪といえば……エンゲージリング」
神姫「なんでかしら、とても気持ち悪いのは…?」
悠「酷くね?」
千世子「魔法のリングには有名なアイテムがいくつも存在するので、代表的なものを二つだけ紹介するのだ。」
悠「くじけぬこころだな。」
花描「指輪でもねぇな」
千世子「史実または創作を問わず、おそらく最も有名な魔法のリングがトールキンの「指輪物語」に登場する「ひとつの指輪」であるのだ。物語の中で「死人占い師」と称される神、サウロンがつくった指輪で、その強力な魔力によって、持ち主は世界を支配する力が得られるのだ。」
摩耶「ロードオブリングだね」
千世子「「指輪物語」は、そのごの魔法とファンタジーの考え方に多大な影響を与えたものなのだが、比較的に新しい創作なのだ。一方、現実の世界に存在した指輪の中でもっとも有名なものは「ソロモンの指輪」なのだ。」
悠「ソロモンよ。私は帰ってきたのだ」
摩耶「ガトーさん。核搭載して帰還だね。」
千世子「旧約聖書に登場する古代イスラエルの王「ソロモン」は、動物や植物と自由に会話できる指輪を持っていたのだ。また、この指輪は魔物を封じる力も持ち合わせていて、アラビアンナイトではソロモンの指輪によって封印された精霊の話がいくつか登場するのだ。ソロモンの指輪は、「精霊を封じる指輪」と「封じた精霊を入れるための容器(ランプ)」を一対にして利用するものなのだ。」
花描「アラジンのアレか。」
摩耶「ジーニーだったよね。ランプの魔神」
悠「シックスでなかなか仲間にならないアイツな。」
神姫「それはまた別でしょ。」
千世子「指輪物語の「ひとつの指輪」とソロモンの指輪だけを簡単に紹介したが、これ以外にもたくさんの「魔法の指輪」が存在するのだ。指輪は世界中どの文化圏でも必ず存在するアクセサリーであり、もっとも身近なアイテムのひとつなのだ。だからこそ指輪に関係する伝説や神話が多く発生する余地があるのだ。」
悠「ゲームでも装備品にはほぼ指輪はあるしな」
摩耶「けど、なんで指輪なのかな?」
千世子「指輪は必ず円形をしていたから、魔法と結び付きやすかったとも考えられるのだ。端が存在せず、数学的な完全な対称性を持つ「円」は、しばしば魔法的な力を持つデザインと考えられてきたのだ。つまり、指輪には「携帯用のマジックサークル」といった意味があるのだ。以上、リングのじゅぎょーだったのだ。」