ｰ教室ｰ

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「冷凍庫を適度に整理してるとヤバいほど硬くなった餅を発見するよな」

摩耶「霜が降ってて氷みたいになってるんだよね。」

悠「あれって……すこぶるマズよな」

神姫「それはもう捨てなさいよ」

悠「処理しないといけないという罪悪感に苛まれて…」

摩耶「変なところに真面目」

千世子「というより、そうなる前に食べちゃったらいいのだ。」

悠「モチってそんな大量消費できないから。」

摩耶「トリプルYに頼めばいいのに」

悠「トリプルY?」

摩耶「ゆえちゃん、優日ちゃん、吉音ちゃん」

悠「ああ、ハラペコモンスターズ……。確かにその手もあるんだが、歯止めって大事だから」

神姫「1か100しかないってどうなの。」

サタン「なら100がいいのだ!」

悠「お前の生き方はフルスロットルだもんな。」

亘理『なんかカッコいい!』

悠「お前も似たようなもんだろ」

神姫「いっとくけど馬鹿にされてるのよ?」

サタン「……」
ガシッ!
悠「離せ!離さんかっ!」

亘理『……』
ドスッ、ドスッ!
悠「ぐぇっ!ごほぉっ!」

累「オラァ!」
リリス「どしたぁっ!」
ゴッ!ドゴッ!
悠「てめぇら!なに混じってる!っか、蹴ってんじゃねぇ!助けて鬼太郎!」

摩耶「妖怪大戦争」

悠「誰が爽快だ!」

「「「……」」」

悠「なんで急に黙るの?なんでそんな冷たい目を向けるの?ねぇ?」

千世子「あんちんは自分の発言をいろいろと顧みるべきなのだ。」

悠「だが断る!」

神姫「やっちゃいなさい」

サタン「ガッテンなのだ!」
ガシッ
悠「離せ!離さんか!いやだぁ!死にたくない!死にたくなぁーーい!」

摩耶「ダメギ」

累「そろそろ刃物いっちゃう?」

リリス「まず、鈍器じゃない?」

悠「よーし、サタン。とりあえず離せ、まずあの悪魔ちゃんズにアルゼンチンバックブリーカーをぶちかまして背骨いわしてやる。」

累「離すな!むしろ、絞め上げてしまえ!」

サタン「……」
ドゴォォォ!
悠「ぎゃーー!」
累「ぎゃーー!」

千世子「なんで二人ともふきとばしたのだ?」

サタン「なんで我が命令されなきゃいけないのだ。無礼な奴らはこうなるのだ。」

摩耶「魔王だもんね。」