ー奇談ー學校へ行こう(2)4
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「儀式って怖いよな」
摩耶「藪から棒だね。」
悠「いいえ、壁から釘です。」
累「ほら」
サクッ!
悠「いてぇっ!!」
千世子「はい、じゅぎょーしますなのだ。前回の続きからで、現代のトイレと昔と違うのは水洗式になったということなのだ。汲み取り式など、トイレが直接的に外界と繋がっていたころは、河童や、頑張り入道のように、妖怪や怪異は外界からやってくるものだったのだ。しかし、水洗式では、外から直接はいることができないのだ。まして、多くの場合、学校のトイレの個室は窓さえも存在しないのだ。」
悠「ごらぁぁっ!悪魔ちゃんズっていうか、お前ゴラァぁ!」
累「釘を要求したから釘を突き立てた。私は悪くない。」
悠「悪いに決まってんだろォォ!」
摩耶「はははっ」
亘理『笑いどころ?!』
千世子「そのため花子さんもトイレの怪異には違いないが、もともとは、我々と同様に、そのトイレにドアから入ることになるのだ。花子さんが、河童やがんばり入道などの妖怪ではなく、幽霊として認識されるのは、こうした人間的な行為の末にこうした怪異となったことに由来するのだ。」
神姫「で、儀式が何なのよ」
悠「チキンラーメンのCM」
摩耶「ああ、アレは邪悪な儀式だね」
悠「マスターひよこへと進化してしまう。」
摩耶「ニワトリにはなれないんだね」
千世子「だからこそ、花子さんは、「学校が好きな少女だったが、ある日発狂した母親に殺されそうになって、学校のトイレの三番目の個室に隠れたのだが結局殺されてしまった」のだったり、「戦時中、かくれんぼをしていて学校のトイレの個室に隠れていたときに空襲にあってそのまま死んでしまった」とか「担任の先生に自慢の黒髪を切られてしまってそのショックで自殺した」など、いわゆる「花子さんの誕生譚」が生まれたのだ。」
亘理『でも、ひよこは食べないけど、ニワトリなら食べれるよね』
悠「お前はときどきとんでもないこと言うな」
摩耶「でも、間違ってないね。」
神姫「ひよこも食べるところは食べるでしょうけど、卵かニワトリかの方が消費は多いでしょうね。」
悠「あ、バロックがあったな。」
千世子「もともとトイレの花子さんのストーリーには、花子さんを目撃することはなかったのだ。「花子さん、遊びましょう」と呼びかけると、誰もいないはずの個室から「はーい」と返事をするだけの怪異だったのだ。それが、いつしかさまざまな類話を産むうちに、被害者がドアを開けるという行為が付加され、花子さんが姿が描かれるようになったのだ。今回はここまでで続きは次回なのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「儀式って怖いよな」
摩耶「藪から棒だね。」
悠「いいえ、壁から釘です。」
累「ほら」
サクッ!
悠「いてぇっ!!」
千世子「はい、じゅぎょーしますなのだ。前回の続きからで、現代のトイレと昔と違うのは水洗式になったということなのだ。汲み取り式など、トイレが直接的に外界と繋がっていたころは、河童や、頑張り入道のように、妖怪や怪異は外界からやってくるものだったのだ。しかし、水洗式では、外から直接はいることができないのだ。まして、多くの場合、学校のトイレの個室は窓さえも存在しないのだ。」
悠「ごらぁぁっ!悪魔ちゃんズっていうか、お前ゴラァぁ!」
累「釘を要求したから釘を突き立てた。私は悪くない。」
悠「悪いに決まってんだろォォ!」
摩耶「はははっ」
亘理『笑いどころ?!』
千世子「そのため花子さんもトイレの怪異には違いないが、もともとは、我々と同様に、そのトイレにドアから入ることになるのだ。花子さんが、河童やがんばり入道などの妖怪ではなく、幽霊として認識されるのは、こうした人間的な行為の末にこうした怪異となったことに由来するのだ。」
神姫「で、儀式が何なのよ」
悠「チキンラーメンのCM」
摩耶「ああ、アレは邪悪な儀式だね」
悠「マスターひよこへと進化してしまう。」
摩耶「ニワトリにはなれないんだね」
千世子「だからこそ、花子さんは、「学校が好きな少女だったが、ある日発狂した母親に殺されそうになって、学校のトイレの三番目の個室に隠れたのだが結局殺されてしまった」のだったり、「戦時中、かくれんぼをしていて学校のトイレの個室に隠れていたときに空襲にあってそのまま死んでしまった」とか「担任の先生に自慢の黒髪を切られてしまってそのショックで自殺した」など、いわゆる「花子さんの誕生譚」が生まれたのだ。」
亘理『でも、ひよこは食べないけど、ニワトリなら食べれるよね』
悠「お前はときどきとんでもないこと言うな」
摩耶「でも、間違ってないね。」
神姫「ひよこも食べるところは食べるでしょうけど、卵かニワトリかの方が消費は多いでしょうね。」
悠「あ、バロックがあったな。」
千世子「もともとトイレの花子さんのストーリーには、花子さんを目撃することはなかったのだ。「花子さん、遊びましょう」と呼びかけると、誰もいないはずの個室から「はーい」と返事をするだけの怪異だったのだ。それが、いつしかさまざまな類話を産むうちに、被害者がドアを開けるという行為が付加され、花子さんが姿が描かれるようになったのだ。今回はここまでで続きは次回なのだ。」