ー奇談ー學校へ行こう(2)4

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「あっついな。」

摩耶「夏日だねぇ」

サタン「春じゃないのだ?」

千世子「春だけど夏みたいな日差しってことなのだ。」

悠「ヘタしたらこれ海もいけるんじゃね?」

神姫「行ってみればいいじゃない」

悠「……いや、やめとこう。なんかキツイ目にあうヴィジョンしか思い浮かばない」

摩耶「弱り目」

千世子「祟り目なのだ」

悠「なら、流し目」

サタン「魔眼なのだ」

悠「それはちょっと違う」

サタン「なら、邪眼なのだ」

悠「中二心はくすぐられる」

累「スプーンでほじりたくなる?」

悠「いってねぇ」

リリス「マグロの目玉はDHAが豊富というけれど人間の目玉には栄養があるのかしら」

悠「……うーん、なかなか難しい問題だな。例えば魚眼はあれでビタミンB1とかも豊富で、ビタミンB1は眼精疲労に良い」

亘理『えっ、つまり目玉食べると目に良いの?』

悠「栄養学的にはそうなってる。」

摩耶「ちなみに同物同治っていう言葉もあるよね」

亘理『どーぶつ?』

摩耶「身体の中の不調な部分を治すには、調子の悪い場所と同じものを食べるのがいいっていう考え方。」

亘理『ほーん』

神姫「分かってないでしょ」

亘理『アッハイ、スイマセン』

神姫「別に謝らなくたっていいわよ」

摩耶「つまり、肝臓の悪いときには、牛、豚、鶏などの肝臓(レバー)を、胃の病気のときは胃(ガツ)を、心臓が悪いときは心臓(ハツ)を、腎臓疾患のときは腎臓(マメ)を食べると、回復に役立つってこと。」

累「だったらアレに脳味噌くわせたらいいんじゃない?」

悠「おい、アレって誰のことだ?ん?」

リリス「手遅れよ」

累「あっ、そっかー、てへっ♪」

悠「無視してんじゃねぇ!」

摩耶「けど、内臓が弱ってるときにホルモン系を食べるって逆効果よね。」

摩耶「まぁ、余計に胃があれるか最悪ゲロっちゃうね」

累「ミンチにして飲ませたらいいのよ。」

リリス「血肉ジュースだ」

悠「……」

摩耶「悠君はまいにち見てるよね。血肉ジュース」

神姫「相変わらず飲んでるのね…」

サタン「飲んでるのだ?!」

悠「おれがじゃないからな」

摩耶「幼女がだね」

亘理『それはそれで大問題じゃない?!』
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