ｰ教室ｰ

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「太陽の光ィィィ!」

神姫「うるさい」

悠「はい」

摩耶「明日は夏日だそうだよ」

悠「やったぁぁぁぁぁ!」

神姫「……」
ガシッ!
悠「むぎゅっ!」

神姫「う・る・さ・い」
メキキッ
悠「あ、あいっすいましぇん…」

神姫「一度言えば分かるでしょ?なんで二度も言わせるの?ねぇ?」
ミヂヂッ!
悠「すいましぇん!すいましぇん!」

摩耶「あともう少し力込めたら顎が外れるかな」

千世子「あんちん、謝ってんまだ。」

悠「謝ってるよ!」

神姫「謝って許されるなら暴力は必要ないのよ」

悠「警察どころか暴力を引き合いに出されるとはなぁ」

摩耶「まぁ、ムカつく相手をボッコボコにできたら楽だよね。」

累「許すとか許さないじゃ無くて悲鳴が聞きたいのだ、そう絶望の悲鳴がな!」

悠「魔界へ帰れ!」

累「そんなところいったことない」

悠「魔界が実家みたいなもんだろ」

リリス「結月ゆかりじゃあるまいし」

摩耶「ネザーが実家」

悠「そういえばバーチャルユーチューバーって面白いのかな」

サタン「ばーちゃんちゅー?」

悠「シンプルに地獄じゃねぇか」

神姫「バーチャルユーチューバー」

サタン「必殺技かなんかなのだ?」

悠「そうだよ」

亘理『真顔で嘘ついた』

摩耶「息を吸うように嘘をつくことができる人間、それが小鳥遊悠である。」

悠「イエア!」

リリス「クズが!」

累「この人間の屑がこの!!」

悠「ひっでぇ言われようだ」

神姫「間違ってはないわ」

悠「ははっ、ご冗談を」

神姫「……」

千世子「何考えてるのだ?」

神姫「殴ろうか、蹴ろうか考えてるのよ」

悠「どっちもなしの方向で」

サタン「なら波動なのだ」

神姫「弾針剄」
チュドン!
悠「なっばぁぁ!」

摩耶「ヤムチャしやがって」

悠「……」

亘理『あっサイバイマンに自爆されたヤムチャの死に様の形…』

サタン「それでバーチャファイターってなんなのだ?」

摩耶「1993年に稼動した対戦型格闘ゲームだね。バーチャファイターは」

サタン「なるほどなのだ」

亘理『あれ、バーチャルユーチューバー…』

神姫「本人が納得したしイイでしょ」

悠「全身痛いわぁ…」