ー奇談ー學校へ行こう(2)4

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「小春日和だわさぁ。」

摩耶「小春どころか春だよね」

悠「春ですよー」

「「『……』」」

悠「なにこの空気?」

摩耶「とりあえず、爪剥ごうか」

悠「そんな居酒屋でビール頼むかんかくで剥ぐもんじゃないから!」

亘理『っていうか、暑いぐらいだった』

悠「暑いなら脱げばいいだろ!バカ野郎!」

神姫「どっちがバカなんだか」
メキキッ
悠「痛い痛い、指が少しずつ曲がっちゃいけない方向に曲がっていってる。」

累「いっき!いっき!」

リリス「ちょっと骨の折れるおと聞いてみたぁーい!」

悠「だまりゃあせ!!」

摩耶「でも、こう温かいと梅どころか桜も開花しそうだね。」

サタン「開花、花粉……すぐに焼くのだ!」

悠「花粉がまうからって焼き討ちとか織田信長より性質が悪いな」

摩耶「坊主を焼き殺したのと比べるのは違うような気がする。」

悠「じゃあ、絶対火計するマン陸遜&朱然」

スキュラ「余計暑くなりますよ」

悠「暑いのけっこう!素晴らしいじゃないか!」

累「吊るして焼こう」

リリス「磔、火炙りだ!!」

悠「ジャンヌダルクか!」

摩耶「全ての贖罪を背負ってよ」

悠「それは神の子の仕事であって、おれの仕事じゃない」

亘理『食材?』

悠「すべての食材を背負ってなんだ、アイアンシェフか」

摩耶「アイアンシェフでも食材を調理しても背負ってはないけどね。」

悠「ギルガメッシュみたいにあらゆる食材を武装するんだ」

神姫「武装してる時点で料理する気ないわね。」

悠「ちょくせつ口に捻じ込んでくる。」

千世子「結局。、調理してないのだ」

悠「最高の料理っていうのは食材をそのまま食べるうんぬんかんぬん」

摩耶「でも、しばらくしたらドレッシングがかかってない生の野菜なんか食えるかって怒鳴るんでしょ?」

サタン「手のひら返しが酷いのだ」

悠「美味しんぼの手のひら返しはマジですげぇからな。手首一回転じゃ済まないぞ」

累「ねじ切り」
みぢッ!
グッ!
悠「やらせんぞ!」

累「……チッ」

悠「好きあらばおれを解体しようとするのやめろや!」

累「はいはい」

悠「こいつ、全然聞いちゃいない」

摩耶「むしろ今まで素直にいうことを聞いたことがあったかな?」
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