ー奇談ー學校へ行こう(2)4

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「あー……うぞうぞの肉芽が脳裏から離れない」

摩耶「珍しく悠君もグロッキーになってるね。」

悠「ハスコラよりもゾッとするものは久々だったわ。」

神姫「水でも飲む?」

悠「サンクス…ごくっ。」

千世子「はい、じゅぎょーしますなのだ。座敷童は、おもに童女だとされているが、場所によっては男の子の姿で現れることもあるのだ。年齢は4~6歳くらいで、赤ら顔の垂れ髪をしているのだ。髪がしょぼしょぼに垂れていることから、オショボと呼ぶ地方もあるのだ。」

亘理『そしてホントにちゃんと帰っていったね。』

悠「あれだったら別にもう手足動かしてもいいだろうにな」

摩耶「ホバリング」

悠「ドムかな?」

神姫「ジェットストリームアックかましてくるひな人形とか嫌だわ」

千世子「また、座敷童はいろいろな名前で呼ばれることがあり、座敷童衆、クラボッコ、座敷小僧、カラコワラシ、マクラガエシなどとも呼ばれるのだ。座敷に出る場合は、座敷童や座敷小僧となり、蔵などに出るのがクラボッコなどと呼ばれるようなのだ。」

悠「三人官女がつかいそうだな」

摩耶「じゃあ、お内裏様と御雛様は?」

悠「……ランページ・ゴーストかな」

累「まかせろ」
ジャキン

悠「どっからパイルバンカーなんて持ち出してきやがった。」

千世子「また、夜中に枕を返すなどのイタズラに注目すると、マクラガエシという妖怪になるのだ。」

サタン「パイルバンカーってなんなのだ?」

神姫「金属の杭を炸薬などで勢いよく打ち込む兵器よ。」

スキュラ「直接叩いて打ち込むの出はダメなのですか?」

悠「パイルバンカーで殴りつつ、杭を打ち込むってゴリ押しバ火力を出すって意味での兵器だからな。所謂ロマン武器。」

摩耶「悠君はそういうの好きそうだよね。」

千世子「座敷童が家から出ていくと富を失うのだ。逆に貧乏神は家から追い出すことで富を得るのだ。座敷童は、童女や童子の姿であり、貧乏神は老人の姿をしているのだ。どちらも、古来より神性を象徴姿なのだ。表現としてはまるで逆に見えるが、どちらも富貴を呼び込むための神として祀られていることでは、一致するといっても過言ではないのだ。実際、江戸時代には貧乏神を祀って富を得たという話も残されているのだ。東京文京区にある北野神社にある祠が、その貧乏神だと伝えられているのだ。」
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