ー奇談ー學校へ行こう(2)4
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「\雪だー!/」
摩耶「たーららーららーらー♪」
サタン「うおおおっーなのだ!」
亘理『ロマサガ……だっけ?』
神姫「正確にいうと雪じゃ無くて蟻だけどね」
【雪女】
千世子「新潟県魚沼市湯乃村に伝えられている話なのだ。昔、越後の湯之谷村に吾作という名の若者が住んでいたのだ。吾作は働き者で、近所でも評判の若者だったが、仕事を頑張り過ぎたのか、二十代の半ばを過ぎても、まだ独身のままだったのだ。」
累「なんで露出魔王は叫んでんの?」
神姫「それは知らないわ」
リリス「あの乳が憎い」
亘理『なんか違う恨みがあふれてる』
悠「絶壁だからなぁ…」
千世子「ある年の瀬の頃、吾作は正月の準備のために山を越えた町まで鮭を求めにいったのだ。その年は、いつもより雪の量が多く、いそいで帰るつもりだった吾作は、枝折峠の辺りに差し掛かったころに夕闇に包まれてしまうのだ。吹雪も強まってきて、しかも、運が悪いことに、行きには通れた道が積雪でうまり、どうにも帰れなくなってしまったのだ。」
リリス「わからない。リリスという名前の私がなんでこんなに、こんなにも……!!」
累「ま、まぁ、頑張れ」
リリス「だったら分けてよ!分けてくれよ!乳肉を!」
亘理『乳肉って言い方初めてきいた…』
悠「乳を単品で渡されても困るだろうけどな。」
千世子「すると、道の先に一つの明かりが見えたのだ。こんなところに民家があったかどうか覚えてなかったが、地獄に仏と灯にすがり、その家の戸を叩いて一晩宿を借りることにしたのだ。外から声をかけてみると、中から人の声がするのだ。ほどなく戸が開いて、女がひとり姿を見せたのだ。事情を話すと、女はにっこり笑って中へ招き入れるのだ。招かれるままに、吾作は囲炉裏端で、ようやく暖を取ることができたのだ。」
摩耶「悠君なら喜ぶでしょ」
悠「おれもそこまでレベルは高くないかなぁ。」
亘理『レベルの問題?』
悠「そりゃ世界にはあらゆる猛者が居るからな」
神姫「なんの猛者なんだか…」
千世子「女は「なにもありませんが」と言いながら、囲炉裏にかけてあった粥を吾作に振るまってくれたのだ。腹も満たされ、身体もあったまってきたせいか、吾作は少し眠くなってきたのだ。すると女は「これから用事で出かけますが、ゆっくり休んでいってください。でも、私に出会ったことは決して人に入ってはいけません。」と、吾作と約束を交わして、外へ出ていってしまったのだ。」
悠「っか、雪降ってるのも生みたくないんだけど」
摩耶「どんどん降るよ」
悠「やめてくれぇっ!」
神姫「叫ぶなうるさい」
悠「はい」
千世子「こんな吹雪の夜中に外出するとは妙なものだとは思ったが、襲い来る睡魔には勝てず、吾作はそのまま寝入ってしまったのだ。」
サタン「でも、積もらないのだ」
悠「積もらせねぇ!」
摩耶「いや、積もるときは積もるでしょ」
悠「まぁ、そうなんだけどね。」
亘理『わりと諦めてる』
千世子「翌朝、吹雪はおさまり、道も通れるようになっていたのだ。吾作は一言女に礼を言いたかったが、帰ってくる気配もないので、そのまま峠を降りることにして、家に帰ったのだ。今回はここまでで続きは次回なのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「\雪だー!/」
摩耶「たーららーららーらー♪」
サタン「うおおおっーなのだ!」
亘理『ロマサガ……だっけ?』
神姫「正確にいうと雪じゃ無くて蟻だけどね」
【雪女】
千世子「新潟県魚沼市湯乃村に伝えられている話なのだ。昔、越後の湯之谷村に吾作という名の若者が住んでいたのだ。吾作は働き者で、近所でも評判の若者だったが、仕事を頑張り過ぎたのか、二十代の半ばを過ぎても、まだ独身のままだったのだ。」
累「なんで露出魔王は叫んでんの?」
神姫「それは知らないわ」
リリス「あの乳が憎い」
亘理『なんか違う恨みがあふれてる』
悠「絶壁だからなぁ…」
千世子「ある年の瀬の頃、吾作は正月の準備のために山を越えた町まで鮭を求めにいったのだ。その年は、いつもより雪の量が多く、いそいで帰るつもりだった吾作は、枝折峠の辺りに差し掛かったころに夕闇に包まれてしまうのだ。吹雪も強まってきて、しかも、運が悪いことに、行きには通れた道が積雪でうまり、どうにも帰れなくなってしまったのだ。」
リリス「わからない。リリスという名前の私がなんでこんなに、こんなにも……!!」
累「ま、まぁ、頑張れ」
リリス「だったら分けてよ!分けてくれよ!乳肉を!」
亘理『乳肉って言い方初めてきいた…』
悠「乳を単品で渡されても困るだろうけどな。」
千世子「すると、道の先に一つの明かりが見えたのだ。こんなところに民家があったかどうか覚えてなかったが、地獄に仏と灯にすがり、その家の戸を叩いて一晩宿を借りることにしたのだ。外から声をかけてみると、中から人の声がするのだ。ほどなく戸が開いて、女がひとり姿を見せたのだ。事情を話すと、女はにっこり笑って中へ招き入れるのだ。招かれるままに、吾作は囲炉裏端で、ようやく暖を取ることができたのだ。」
摩耶「悠君なら喜ぶでしょ」
悠「おれもそこまでレベルは高くないかなぁ。」
亘理『レベルの問題?』
悠「そりゃ世界にはあらゆる猛者が居るからな」
神姫「なんの猛者なんだか…」
千世子「女は「なにもありませんが」と言いながら、囲炉裏にかけてあった粥を吾作に振るまってくれたのだ。腹も満たされ、身体もあったまってきたせいか、吾作は少し眠くなってきたのだ。すると女は「これから用事で出かけますが、ゆっくり休んでいってください。でも、私に出会ったことは決して人に入ってはいけません。」と、吾作と約束を交わして、外へ出ていってしまったのだ。」
悠「っか、雪降ってるのも生みたくないんだけど」
摩耶「どんどん降るよ」
悠「やめてくれぇっ!」
神姫「叫ぶなうるさい」
悠「はい」
千世子「こんな吹雪の夜中に外出するとは妙なものだとは思ったが、襲い来る睡魔には勝てず、吾作はそのまま寝入ってしまったのだ。」
サタン「でも、積もらないのだ」
悠「積もらせねぇ!」
摩耶「いや、積もるときは積もるでしょ」
悠「まぁ、そうなんだけどね。」
亘理『わりと諦めてる』
千世子「翌朝、吹雪はおさまり、道も通れるようになっていたのだ。吾作は一言女に礼を言いたかったが、帰ってくる気配もないので、そのまま峠を降りることにして、家に帰ったのだ。今回はここまでで続きは次回なのだ。」