ｰ教室ｰ

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「晴ごいするべきかな」

摩耶「ハレ恋?新しいアニメかな」

悠「晴ごいだ」

亘理『はれごいってなに?』

悠「晴れてください、寒波よ消えてくださいと祈るんだ」

神姫「要するに雨ごいの晴れバージョンといいたいのね」

悠「Exactly」

累「馬鹿なんじゃないかしら」

悠「……」

リリス「ホントのこと言っちゃダメよ」

悠「…………」

スキュラ「しかし、祈りで天候を操作する事ができるものなのでしょうか」

摩耶「雨降るまで祈れば成功ってことだよ」

サタン「力押しと変わらないのだ」

悠「じゃあ、実際に祈りを届けれるレベルの術者に頼めばいい!!」

惇キ「かなり無茶苦茶いいだしたわね。」

サタン「雨雲とかを吹き飛ばすのなら我にもできるのだ」

悠「雨雲じゃなくて寒波をどうにかしてほしいんだよなぁ」

千世子「わがままなのだ。」

悠「寒いのやなのぉー」
ズリズリ
千世子「んーーっ、冷たいのだ!」

摩耶「警察案件かな」

悠「やめて」

神姫「晴れにはできないけど全身を腫れあがらせることはできるわよ」
スッスッ

悠「なに、ハリセンそんなに気にいったの?しかもしっかりと二刀流」

神姫「いや、別に。」

悠「別にて…」

神姫「ただ私がぶっ叩かないとダメなんじゃないかって謎の使命感があるわ」

悠「Sさんかな?」

神姫「……」
スッパぁン!
悠「ぎゃあっ!」
ゴンッ!

千世子「いい音なのだ」

亘理『っていうか、ハリセンの振りおろしで頭から倒れたよ。』

摩耶「いい音でしょう?馬力が違いますよ」

累「次私、わたしやりたい!」
ブォンブォン

悠「テメーが振り回してるのはハリセンじゃなくて斧じゃねぇか!」

べヒモス「肩のところ頼むモス」

累「ふんっ!」
ガィィン!ガィィン!
べヒモス「んー……はあー……」

悠「とんでもねぇ絵面だな」

亘理『火花散ってる』

神姫「斧の方が先にダメになるわね。」

悠「飛んでもねぇ硬さだな……。っか、最近装甲を剥がし過ぎじゃね?」

スキュラ「冬毛のようなもので、ああやって砕かないと分厚くなりすぎるんですよ。」

摩耶「へー、スゴイね。」

悠「もっと細かく削ればどうだ?」

ベヒモス「細かく砕くと発火するモス」

悠「怖っ!!」

累「……」
リリス「……」

悠「お前ら、そういうことか!それでガンガン歯がしてるんだな!!」