ー奇談ー學校へ行こう(2)4

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「あっ」

摩耶「どしたの?」

悠「ピーマン食べたい」

亘理『唐突だね?!』

悠「おれ、野菜のなかだとピーマンがかなり大好きなんだわ。ちなみにほうれん草はジューダスフレーバー(裏切りの味)」

累「何言ってんだコイツ」

リリス「チュウニビョウってやつよきっと」

悠「中二病の何が悪い!!男はいつだって少年の心を忘れたらダメなんだよぉ!おぉん!?」

リリス「なんかガチギレされた。ムカつく。」
ボォン!
悠「痛い痛い!闇が痛い!!」

摩耶「そして本人がつかってる技が一番中二病っぽいっていうね。」

神姫「ガード不能かつ傷つけずに「痛み」を与えるだもんね。」

悠「対策は有る。闇をぶつけてくるなら光で照らせばいい!懐中電灯だ!」
ピカッー!
リリス「……まぶしい」
ごあぁぁ!
悠「ぎゃー!痛い痛い痛い!」

亘理『うわっ…闇のに飲まれてる』

サタン「闇に飲まれよ……なのだ!」

千世子「神崎蘭子ちゃんかな?なのだ」

摩耶「まぁ、破壊光線でもないんだから照らしても仕方ないよね。」

神姫「むしろ影が増えて余計に闇攻撃の量が増すだけよね。やるとしても自分を照らして闇に包まれるのを防ぐのが正解でしょう」

悠「ああ、なるほどな。」

リリス「私の闇が懐中電灯ぐらいでどうにかできると思わないで!昼間なら多分どうにか出来るだろうけど!」

神姫「正直な子」

悠「悪魔のくせに」

リリス「……」
ドスッ!
悠「ぐふっ」

摩耶「物理パンチ」

累「バットフルスイング!」
ブォン!
バッ!
悠「当たりはしない!!」

摩耶「回避」

亘理『ホントにフルスイングだった』

摩耶「そして余裕の回避」

悠「アレが後ろに移動した時点で避けることだけを考えていた」

摩耶「ほう、経験が生きたな」

悠「えへっ」

累「イラッとする」

リリス「刺そうか」
ジャキ

悠「刃物を出すんじゃねぇ!!」

摩耶「ドスの極み」

悠「死ぬ死ぬ」

摩耶「ちかころ」

悠「死ぬわ!」

亘理『ちかころってなに?』

摩耶「誓って殺しはしてませんの略」

神姫「刺す場所によっては死なないわよ」

リリス「首か心臓に刺してグリグリする」

悠「やだ、完全に殺す気だよ」
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