ー奇談ー學校へ行こう(2)4
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「静電気がヤバい」
摩耶「今の時期はセーターとかバチバチだよね」
悠「サンダー!なんちゃって」
パチッ
神姫「痛っ……ちょっと」
悠「すいませんでしたー!!」
千世子「はい、じゅぎょーしますなのだ。サキュバスの続きからで、彼らは、人間に近づくのに「夢(淫夢)」を利用するのだ。そこで夢魔と呼ばれ、女性の姿をしているのがサキュバスなのだ。サキュバスは、睡眠中の男を襲い、あらゆる手管を弄して誘惑し、その精液を奪っていくといわれているのだ。」
摩耶「命は投げ捨てるものではない」
神姫「次はないわよ」
悠「ハイ」
亘理『静電気って格別痛いのがあるよね。』
悠「朝一とかにバチンッてくると最悪の目覚めになる。」
千世子「そこでヨーロッパには枕元に小皿に入れた牛乳を置いて、それをそれをサキュバスが精液とまちがえてもっていくように仕向けるという、魔除けの風習が残っている地方があったのだ。」
悠「牛乳だと粘りが足りない」
亘理『もう!』
ドゴッ!
悠「ぐはっ!」
摩耶「悠くんのは固形に近そう」
神姫「やめなさいよ」
千世子「中世魔女狩りの時には不貞を疑われた女性がサキュバスとみなされたり、男親の分からない子供を孕んだら、サキュバスの男版インキュバスと成功したのではないかと疑われたのだ。このサキュバスとインキュバスはもとは同じ夢魔で、相手によって姿を変えるともいわれているのだ。」
摩耶「悠くんってインキュバスだっけ?」
悠「違うよー」
神姫「ただの節操無しよね」
悠「そそそ、そんなことねぇし!!」
亘理『動揺が酷い』
千世子「またサキュバスは、スクブスとも呼ばれ、悪魔の姿や妻や恋人の姿、あるいは透明の姿で現れるといわれているのだ。さらにアダムの最初の妻として知られているリリスも、サキュバスではないかという説があるのだ。」
累「あら、リリスちゃんってそんな感じ?」
リリス「ハンッ」
悠「今、なんで鼻で笑ったのか」
リリス「なんででしょーねぇー」
悠「なんでおれ、キレられてんの?!」
千世子「16世紀ごろのヨーロッパには旅館の軒先にサキュバスの像を掲げることがあったのだ。これは、その旅館が売春宿であることを示していたのだ。人々は、サキュバスを恐れると同時に、何かを期待する気持ちを持っていたのだろうなのだ。以上、サキュバスのじゅぎょーだったのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「静電気がヤバい」
摩耶「今の時期はセーターとかバチバチだよね」
悠「サンダー!なんちゃって」
パチッ
神姫「痛っ……ちょっと」
悠「すいませんでしたー!!」
千世子「はい、じゅぎょーしますなのだ。サキュバスの続きからで、彼らは、人間に近づくのに「夢(淫夢)」を利用するのだ。そこで夢魔と呼ばれ、女性の姿をしているのがサキュバスなのだ。サキュバスは、睡眠中の男を襲い、あらゆる手管を弄して誘惑し、その精液を奪っていくといわれているのだ。」
摩耶「命は投げ捨てるものではない」
神姫「次はないわよ」
悠「ハイ」
亘理『静電気って格別痛いのがあるよね。』
悠「朝一とかにバチンッてくると最悪の目覚めになる。」
千世子「そこでヨーロッパには枕元に小皿に入れた牛乳を置いて、それをそれをサキュバスが精液とまちがえてもっていくように仕向けるという、魔除けの風習が残っている地方があったのだ。」
悠「牛乳だと粘りが足りない」
亘理『もう!』
ドゴッ!
悠「ぐはっ!」
摩耶「悠くんのは固形に近そう」
神姫「やめなさいよ」
千世子「中世魔女狩りの時には不貞を疑われた女性がサキュバスとみなされたり、男親の分からない子供を孕んだら、サキュバスの男版インキュバスと成功したのではないかと疑われたのだ。このサキュバスとインキュバスはもとは同じ夢魔で、相手によって姿を変えるともいわれているのだ。」
摩耶「悠くんってインキュバスだっけ?」
悠「違うよー」
神姫「ただの節操無しよね」
悠「そそそ、そんなことねぇし!!」
亘理『動揺が酷い』
千世子「またサキュバスは、スクブスとも呼ばれ、悪魔の姿や妻や恋人の姿、あるいは透明の姿で現れるといわれているのだ。さらにアダムの最初の妻として知られているリリスも、サキュバスではないかという説があるのだ。」
累「あら、リリスちゃんってそんな感じ?」
リリス「ハンッ」
悠「今、なんで鼻で笑ったのか」
リリス「なんででしょーねぇー」
悠「なんでおれ、キレられてんの?!」
千世子「16世紀ごろのヨーロッパには旅館の軒先にサキュバスの像を掲げることがあったのだ。これは、その旅館が売春宿であることを示していたのだ。人々は、サキュバスを恐れると同時に、何かを期待する気持ちを持っていたのだろうなのだ。以上、サキュバスのじゅぎょーだったのだ。」