ｰ教室ｰ

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

千世子「あけおめなのだー!」

サタン「なのだー!」

悠「はいはい、あけおめー。ズズッ、ズズッ」

ベヒモス「ズズッ、ズズッ」

千世子「なに飲んでるのだ?」

悠「あつーいほうじ茶」

ベヒモス「あつーい鉄を溶かしたものモス」

悠「隣でめっちゃアグレッシッブなものを飲んでいらしたのですね……」

亘理『飲むものかな?』

悠「とりあえずかぶったりしたら大惨事は間違いなし……ラヴクラフト悪魔ちゃんズを取り押さえろ!!」

ラヴクラフト「……」
ズゾゾゾッ
累「ぐっ!」
リリス「にぎゃっ!」

摩耶「先手を打ったね」

悠「とても、とても生命の危機を感じた」

神姫「賢い選択だと思うわ」

悠「どうも、ありがとう」

サタン「ズズッ、うん、なかなかうまいのだ」

亘理『溶けた鉄?!』

サタン「ほうじ茶に決まってるのだ。」

累「くそう!!この離せ!」

ラヴクラフト「……」
ズズッ、ズズッ!
累「あれ、これなんか取り込まれてない?」

リリス「え、食われてる?」

千味「捧げます!この身を捧げますから累を!累を離して!」

リリス「こいつ、私は無視してやがる。」

悠「ああ、そこまでしなくていいから。お茶飲み終わるまで押さえ着けとくだけでいいから」

ラヴクラフト「…………うむ」

摩耶「間が長いね」

悠「まぁ、返事をしたから通じてはいるんだろ。とりあえずアイツらも少しは命の危機を感じて反省をすればいい」

神姫「しないと思うわ」

亘理『うん、絶対にしないと思う』

悠「ズズッ、はー茶がうめぇなぁーー!チクショー!」

摩耶「小梅太夫かな?」

千世子「そういえばこのお茶どうしたのだ?」

悠「茶屋で出してる茶葉のあまりだ。」

摩耶「茶屋(笑)」

悠「(笑)はいらない」

摩耶「(爆)?」

悠「なんでやねん」

亘理『それにしても新年だねぇ』

悠「怖いからやめろよ」

亘理『なんで?!』

悠「いや、新年っが怖いというか時間の流れが怖い」

累「チクタクチクタク」

リリス「チッチッチッチッ」

悠「おい、やめろ。」

亘理『悠ちゃんもなんか色々と大変なんだね。』

摩耶「情緒不安定だからね。」

悠「うへへっ」

サタン「っていうか、一年も百年もたいして変わらないと思うのだ。」

悠「こういうパターンもあるのか」