ー奇談ー學校へ行こう(2)4
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「ビュビュビューン」
婀娜「びゅびゅびゅーん!」
神姫「……」
悠「風、強すぎない?」
サタン「あ、そういう感じの会話なのだ?」
【セイレーン】
千世子「じゅぎょーしますなのだ。冥界の女王ペルセフォネが、冥王に誘拐されてからというもの、ペルセフォネに使えるニンフの3人姉妹のセイレーンたちは、泣き暮らす毎日を送っていたのだ。」
悠「ペルセネポー!!」
神姫「うるさい」
悠「はい」
摩耶「悪化悪化悪化」
悠「やーん!」
千世子「しかし、美の女神アフロディーテは、恋もせずに泣き続けるのを厭い、上半身が人間、下半身がとりで翼を持つ怪物に変えてしまったのだ。」
摩耶「美の女神って色々と容赦ないね」
悠「美人だけに容赦がないんだよ。な?」
神姫「なんで私に振ったの?」
悠「え?」
神姫「な・ん・で、私に振ったの?ん?」
千世子「セイレーンたちは西海の孤島に住みつき、そこを通りかかる船乗りたちに歌をきかせて誘惑し、海に引きづり込んで食べるようになったのだ。」
悠「いえ、だ、となりにお座りになられていましたので」
摩耶「色々容赦ない美人ってことでしょ?」
神姫「……」
悠「おれは何も言ってねぇ!!」
神姫「別に私も何も言ってないでしょ」
千世子「ある日、英雄オデッセウスが冒険の途中その海域を通ることになったのだ。オデッセウスは魔女キルケーから、耳にロウで栓をして歌を聞こえなくする方法を聞きだして、セイレーンの島へ向かったのだ。しかしオデッセウス自身は、セイレーンの歌を聞きたかったので、海に引き込まれないよう帆柱に身体を縛りつけて海域を通過しようとしたのだ。」
サタン「我には言わないのだ?」
悠「お前は容赦ないじゃ無くて癖が強いだろ」
サタン「……」
ドスッ!
悠「お゛ヴつ!」
摩耶「シンプルなパンチ」
千世子「すると、セイレーンたちが現れて、見事なハーモニーで歌い、誘惑し始めたのだ。英雄オデッセウスも、その歌声には逆らう事ができず、部下に縄を解くように命令したが、部下はセイレーンに惑わされていると察して、さらにきつく縛って事なきを得たのだ。」
神姫「ボディ、ボディ、ボディ」
悠「なに、ボディコールしてんの?!」
摩耶「ジャブ、ワンツー、アッパーからのサタンオーラ」
サタン「オッケーなのだ!」
悠「やめろぉっ!」
千世子「セイレーンは、アルゴ号の冒険にも登場するのだ。イアソン率いるアルゴ号がセイレーンの澄む海峡を通過したとき、セイレーンの歌声が聞こえたのだ。すると、一行の中にいた吟遊詩人オルフェウスがことを演奏しながら、セイレーンとの歌合戦に勝利して、アルゴ号は無事に海峡を渡ったというのだ。」
亘理『悠ちゃんも大変だね。』
悠「大変じゃなかったときなんてなかった」
摩耶「はははっ」
悠「なんで笑ってるのかなぁ?」
摩耶「なんとなく」
千世子「ギリシャ神話や「オデュッセイア」などに書かれるセイレーンは、海に住むことから、後生人魚の姿で描かれることも多くなったが、実際にはハーピーに近い鳥系の怪物なのだ。また、セイレーンという言葉は「誘惑する」という意味で使われることもあり、英語ではサイレンの語源になったことでも有名なのだ。以上セイレーンのじゅぎょーだったのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「ビュビュビューン」
婀娜「びゅびゅびゅーん!」
神姫「……」
悠「風、強すぎない?」
サタン「あ、そういう感じの会話なのだ?」
【セイレーン】
千世子「じゅぎょーしますなのだ。冥界の女王ペルセフォネが、冥王に誘拐されてからというもの、ペルセフォネに使えるニンフの3人姉妹のセイレーンたちは、泣き暮らす毎日を送っていたのだ。」
悠「ペルセネポー!!」
神姫「うるさい」
悠「はい」
摩耶「悪化悪化悪化」
悠「やーん!」
千世子「しかし、美の女神アフロディーテは、恋もせずに泣き続けるのを厭い、上半身が人間、下半身がとりで翼を持つ怪物に変えてしまったのだ。」
摩耶「美の女神って色々と容赦ないね」
悠「美人だけに容赦がないんだよ。な?」
神姫「なんで私に振ったの?」
悠「え?」
神姫「な・ん・で、私に振ったの?ん?」
千世子「セイレーンたちは西海の孤島に住みつき、そこを通りかかる船乗りたちに歌をきかせて誘惑し、海に引きづり込んで食べるようになったのだ。」
悠「いえ、だ、となりにお座りになられていましたので」
摩耶「色々容赦ない美人ってことでしょ?」
神姫「……」
悠「おれは何も言ってねぇ!!」
神姫「別に私も何も言ってないでしょ」
千世子「ある日、英雄オデッセウスが冒険の途中その海域を通ることになったのだ。オデッセウスは魔女キルケーから、耳にロウで栓をして歌を聞こえなくする方法を聞きだして、セイレーンの島へ向かったのだ。しかしオデッセウス自身は、セイレーンの歌を聞きたかったので、海に引き込まれないよう帆柱に身体を縛りつけて海域を通過しようとしたのだ。」
サタン「我には言わないのだ?」
悠「お前は容赦ないじゃ無くて癖が強いだろ」
サタン「……」
ドスッ!
悠「お゛ヴつ!」
摩耶「シンプルなパンチ」
千世子「すると、セイレーンたちが現れて、見事なハーモニーで歌い、誘惑し始めたのだ。英雄オデッセウスも、その歌声には逆らう事ができず、部下に縄を解くように命令したが、部下はセイレーンに惑わされていると察して、さらにきつく縛って事なきを得たのだ。」
神姫「ボディ、ボディ、ボディ」
悠「なに、ボディコールしてんの?!」
摩耶「ジャブ、ワンツー、アッパーからのサタンオーラ」
サタン「オッケーなのだ!」
悠「やめろぉっ!」
千世子「セイレーンは、アルゴ号の冒険にも登場するのだ。イアソン率いるアルゴ号がセイレーンの澄む海峡を通過したとき、セイレーンの歌声が聞こえたのだ。すると、一行の中にいた吟遊詩人オルフェウスがことを演奏しながら、セイレーンとの歌合戦に勝利して、アルゴ号は無事に海峡を渡ったというのだ。」
亘理『悠ちゃんも大変だね。』
悠「大変じゃなかったときなんてなかった」
摩耶「はははっ」
悠「なんで笑ってるのかなぁ?」
摩耶「なんとなく」
千世子「ギリシャ神話や「オデュッセイア」などに書かれるセイレーンは、海に住むことから、後生人魚の姿で描かれることも多くなったが、実際にはハーピーに近い鳥系の怪物なのだ。また、セイレーンという言葉は「誘惑する」という意味で使われることもあり、英語ではサイレンの語源になったことでも有名なのだ。以上セイレーンのじゅぎょーだったのだ。」